長谷川豊氏が父親の大塚勝久氏についたから、私は娘の大塚久美子さんを応援する | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

こんな風にみんなでワイワイやるのがいい。

人気ブロガーの元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏が大塚家具の創業者である父親を激賞していたから、天邪鬼の私は、娘の大塚久美子社長の方を応援することにする。
大塚家具の株式は一株も買っていないから、純粋に第三者としての応援である。

一度後継者に指名した娘を業績がたまたま芳しくなかったからとか、自分の作り上げた会社の路線を大きく転換したからと言って、貶めるようなことは父親としてすべきではない。
娘が自分に反抗したからと言って、娘の将来を奪うようなことはしないものだ。

株式を公開した時点で会社は株主と従業員と顧客のものになったと考えるべきで、創業者は十分の創業利益を確保したはずだから、後は株主の一人として会社を見守っておけばよかった。
娘の久美子社長が経営者として不適格だというのならともかく、父親の路線とは違う経営方針を打ち出していてもとにかくそれ相応の業績を維持していたのだから、もう少し我慢すればよかった。

父親の勝久氏は幹部社員をずらっと並べて如何にも社員が自分についてきているような外観を装ったが、これでは大塚家具のイメージアップにはならない。
同じ記者会見でも久美子社長の記者会見の方が如何にも今の時代の経営者らしかった。
業績改善のための事業計画も具体的で、配当についての数値目標も明示していたから、投資家にはより説得的だったと思う。

父親は娘の久美子社長に対抗するために長男を押し立ててきているが、姉と弟の間で事業の承継を巡って争わせるようなことは愚の骨頂と言うべきである。
今回の件で娘の久美子社長との仲には決定的な亀裂が走っただろうが、悪くするといずれは息子からも見放されるようなる。

一言多い父親は、後継者を長女から長男に差し替えても、やはり同じように会社の経営に口を挟みたくなる。
創業者の性みたいなものだから、これは簡単には治らない。

70歳を過ぎた創業者が経営の第一線に出ても、もはや往年のようなビジネスの勘を発揮することは難しい。
多分業績はじり貧になるはずだ。

まだまだ健康なんだろうが、どんな人にも寿命はある。
創業者にとっては信頼できる人たちなんだろうが、幹部職員もそれなりに年齢のいった人たちだ。
いずれ一人去り、二人去りといなくなる。

若い社員にとってより魅力のある経営者は誰か。
業績が停滞気味の大塚家具に新風を吹き込む可能性があるのは誰か。
投資家にとってより将来性のある経営者は誰か。

そういうことを考えると、答えは自ずから決まってくるはずだ。

駿馬も老いれば駄馬に劣る。

まあ、他人事だからこんな風に勝手な御託を並べることが出来るが、わが身を顧みればあまり御大層なことは言えないが。
いやはや。