私は、間違いに気が付いたらサッサとその間違いを認めて謝罪し改めればいい、という派である。
サッサと間違いを認めて誤まった方が結果的にプラスだということが分かっていたら大体の人はサッサと間違いを認める方を選ぶだろう。
しかし、口を拭って頬かむりしていた方が結局は得だったということになってしまったら、いくら正直者の頭に神宿る、と他人から言われても、うっかりその手には乗らないよ、ということで知らぬ存ぜぬ派になってしまう人が多くなるかも知れない。
頬かむり派を増やさないためには、正直者派がそのまま正道を歩んで頬かむり派が塗炭の苦しみでのた打ち回る様を示してあげるのが手っ取り早い。
ほら、あんな目に遭うんだよ。
勧善懲悪はやはり必要である。
何もペナルティがないことが分かったら、みんな知らぬ存ぜぬ派に雪崩れ込んでしまう。
件の女性都議が週刊誌の攻撃のターゲットにされてしまったのは実に気の毒なことだ。
週刊新潮も文春も大したことはない、という証拠である。
ペナルティを受けるべきなのは、名乗りを上げることを躊躇して頬かむりを続けている人である。
件の女性議員には聞こえて他の同僚議員には聞こえなかったというヤジがあり得るのかどうかが問題だが、こういうことに敏感な人には聞こえる声がある、というのは私の経験でもある。
最近耳が遠くなって不便を感じるようになっているが、それでも悪口や批判の声は妙に聞こえるものだ。
週刊誌が件の女性都議を追い回すのは、明らかに筋違いである。
名乗りを上げた人と名乗りを上げなかった人がそれぞれどんな人生を辿るか見ておこう。
週刊誌記者のみなさんへのお願いである。
弁護士早川忠孝の雑来帳「ザッツライッ」
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