弱い者をどうやって守るか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

弁護士は社会正義の実現と基本的人権の擁護を使命としているが、しかし、頼まれなければ動かないし、動けない。

琴光喜の解雇処分について東京地裁が琴光喜の解雇無効の訴えを退けた、というニュースについて町村さんという方が、野球賭博に参加していたという事実があった以上は解雇は正当だとした裁判所の判断は受け容れざるを得ないが、この解雇手続きには重大な欠陥がある、ということを指摘されていた。

騙し討ちだと言うのである。
悪いようにはしないから本当のことを言いなさい、と言って自白を勧めながら、これを真に受けて本当のことを言ったら解雇だとは、いったい何事だ。
本当に解雇されなければならないような重大な法律違反なのか、という問題提起である。

騙し討ちは、やはりいけない。

根が正直な人ほど簡単に引っ掛かってしまうから、困ってしまう。
こういうことがあると、絶対に自分の方から本当のことなど言い出してはいけない、ということになる。

不正直を勧めるような文化にはしたくない。

私は、琴光喜の解雇無効の訴えを支持したい。
もっとも、誰からも頼まれた訳ではないので、これはあくまで私の独り言である。

弁護士早川忠孝の雑来帳「ザッツライッ」

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