インターネット選挙運動解禁でIT関連の事業者や広告代理店の皆さんが活気づいているようだが、どんなに飛ばしても今回の参議院選挙では目ぼしい成果は挙げられない。
せいぜいが選挙管理委員会や警察の仕事が増えるだけで、候補者からの引き合いはそれほど多くはないはずだ。
ホームページの作成だけで世間の注目を引くようなことはもはやない。
一人一人の候補者の情報発信力など吹けば飛ぶようなものだから、どんなことをやっても選挙結果を左右するほどの力を発揮することはない。
何もしなかった、という陣営が圧倒的に多いだろうと思う。
特に組織力に勝ったところでは従来型の選挙運動を地道にやったところが勝利するはずだ。
蓋を開けてみれば大したことはなかった、選挙運動の経費を増やしただけだった、などと総括する陣営が大半になる。
そうなることは見えているが、しかし、若い皆さんにはチャレンジしていただきたい。
3回チャレンジすれば、確実に成果は挙がってくる。
10年かけて新しい選挙のスタイルを作り上げることである。
一人でも成功すれば後に続く人が増える。
最初からあまり大きな風呂敷を拡げることはない。
期待が大き過ぎると期待外れのときのショックが大き過ぎて立ち直るのが難しくなるから、半分は勉強のつもりで取り掛かるのがいい。
資金力のある人は、今回は投資だと思って割り切ることだ。
10年後にようやく投資の果実が実る、くらいの感覚で取り組み始めると、10年後にはとてつもない大きな仕事になっている可能性がある。
今、選挙ビジネスに関わろうとしている方々に必要なのは、選挙のネットワークを構築することである。
人材のネットワーク、相談のネットワークを構築して、互いに協働できる信頼できるチームを作り上げることだ。
20代、30代の人が始めるといい。
まずは何でもアイデアを出し合うことだ。
5月24日(金)午後2時から千代田区紀尾井町3-31クリエイト紀尾井町303号室で開催される新しい選挙制度研究会はそういうネットワーク構築の足がかりになる。
関心のある方は、まずこの研究会に参加して仲間を増やされるといい。