私の憲法国民会議は、動態的憲法研究会 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

国家が大事、主権が大事だということを声高に主張する人が増えているが、それでは国民はどうでもいいのか、国民の基本的人権はどうなってもいいのか、と聞かれれば、多分、国民も大事、国民の基本的人権も大事、ということになるのだと思う。
国民の生活が第一、と言っていた人たちも、国家のことはどうでもいいのかと聞かれれば、多分、いや国家も大事、主権も大事と答えたはずだ。

本音ベースで意見交換すれば大体は納まるところに納まる、というのが私の基本的な認識である。

日本人には、性格的に穏やかな人が多いと思っている。
熱に浮かされなければ、絶対によその国に力づくで攻め入ろうなどと考える人はいないはずだ。
とにかく我慢強い。
堪えることも、待つことも知っている。
しかも、勤勉である。
勿論どこにも例外はあるが、日本人の国民性は昔からそんなに変わらない筈だ。

私は、こういう日本人の国民性を大事にしていきたい。
こういう国民性に相応しているから日本の憲法に謳われている平和主義や基本的人権の尊重、国民主権主義が支持されてきたと思っている。

あれやこれや不備なところや曖昧なところを内蔵しており憲法の条文の改正が必至ではあるが、日本人の国民性に相応していると思われる憲法の基本原理はこれからも大事にしていきたいと思っている。

今回の政権交代で憲法改正論議が本格化していく大事なターニングポイントをいよいよ迎える。

憲法改正論議はとかく極端から極端に走りがちで、国民世論を深刻な分裂や対立に持って行くことが多いが、こういう事態は、何としても避けたい。
私は、和を以て尊しとするという日本人の国民性に相応しい、丁寧で懇切な憲法改正論議が国会で展開されることを心から期待している。

もっとも、この種の議論を国会だけに委ねることは良くない。
国会は国民の代表者たる国会議員の集まる場ではあるが、憲法という国家運営の基本原理に関わる大事な問題については、主権者である国民が、自ら意見を表明しかつ自分たちで国民的合意を形成していく必要がある。

そのために、憲法国民会議を興す必要があると思っている。

憲法国民会議は、誰が興してもいい。
私も興すが、皆さんもそれぞれに興されたらいい。
私の憲法国民会議は、動態的憲法研究会である。
動態的憲法国民会議を来年の3月末日まで、毎週水曜日の午後2時から4時までクリエイト紀尾井町の303号会議室で開催することにした。

今月は12月26日が最終日である。
来年は、1月9日から始める。
憲法に関心のある方々のご参加を心から歓迎する。

上手くすると、私たちの動態的憲法研究会の議論が国会での憲法審査会の議論をリードしたり、場合によっては各政党がバラバラに提案する憲法改正案についてどう判断するかについて国民的な合意を形成するのに役立つようになるかも知れない。

駄目で元々。
そんな軽い気持ちで、この難しい問題に取り組んでいくつもりである。
どうぞよろしく。