政党法を作ろうー日本の未来はお先真っ暗 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

今のところ日本の政党は政党らしくない政党が沢山政党を名乗っている。

作ったり壊したり。
何か粘土細工を拵えているような感じである。
こんな粘土細工のようなお手軽なもので日本の大事な国政を担って欲しくないと思うが、国会議員が5人(現時点では前衆議院議員も5人の数に入る)揃えばそれでも立派な政党だと名乗ることが出来るから、朝出来た政党が夜には政党でなくなったり、別の政党と合体したりと自由自在に姿を変えることが出来る。

単なる選挙互助会を政党だと言ってみたり、政党助成金や立法事務費の受取窓口としての機能しかない果たさないペーパー団体をも政党扱いしているから実に困る。
政党の綱領などそっちのけだから、雨後の竹の子のように次から次へと新しい政党が出来て、またいつの間にかなくなってしまっている。

遂に評判の悪かった国民の生活が第一がなくなることになった。
国民の生活が第一が解党して全員が日本の未来に合流するというのだから、日本の未来もこのままではお先真っ暗である。

役員を決めないで、政党要件が整った段階で党の執行部を決めるということだから、結局は国会議員(前衆議院議員を含む)の間で日本の未来の役員を決めるということだ。
代表などはお飾りだということが、この一事で分かる。
海千山千の国会議員が純朴な政治の素人たちを表看板に引き出してその陰で暴れまわろうと画策しているように見える。

嘉田知事や飯田氏が海千山千の国会議員たちを自分の思い通りに動かすことが出来るのであれば日本の未来には大きな可能性が拡がるが、そこのところが今一つ見えない。

日本の未来には大いに注目しているが、大体は利用されて捨てられてしまうのだろうと思っている。
どうせなら、この度の選挙は見送って来年の参議院選挙を見据えて行動を開始すれば良かった。
人に利用されるのでなく、自分たちが本当の主導権を発揮できるように周到な準備を進めて欲しかった。

何故、こんなに簡単に政党が出来たり無くなったりするのか。
私には異常なことのように思える。
政党が軽すぎる。
何の活動実績もないのに簡単に政党を名乗ることが出来るのがおかしい。
政党の設立について誰もチェックできないという現在の仕組みがおかしい。

最低限の党員数、役員の住所氏名、政党と連帯責任を負う役員の範囲、政党の資産や前の団体から承継する資産や負債の明細、事務所や支所の所在地、綱領、規約、政党に相応しい過去1年間の主要な活動実績を示した記録などの徴求、およびこれらの記録の事務所及び支所への備え付けなどを必要とすべきである。

今回の政党の粗製乱造、政党間の離合集散劇は、国民の選択権の行使を著しく妨げる。
賢明な有権者に賢明な判断をしてもらうためには、選択権を行使するまでに十分の熟慮期間が与えられ然るべきなのに、およそ何らの材料を与えないままに、さあ選べ、さあこの中から選べ、と迫っているようなものだ。

やはり政党法を作る必要がある。

日本の政治をもっと重厚なものにしていくためには、有権者に十分の熟慮期間を与える必要がある。
今回の選挙は、あまりにも軽すぎる。
大体どの選挙区でも甲乙の争いにならないことは明らかだったが、こんなに新党の乱立、離合集散が続くと丙丁の争い、丁戊の争い、丁丁の争いになってしまう。

丁々発止という言葉があるくらいだから、丁丁の争いぐらいで丁度いいかしら。

目下のところ、日本の未来はお先真っ暗である。