こういう手法を使わない限り決められないー維新八策の方向性を支持する | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

いよいよ大阪維新の会の国政選挙に臨む基本方針が公表されるようだ。

選挙制度改革、国会議員の定数削減などは、選挙で国民の信を問うのに一番いいテーマである。
立法府にいれば何でも決められそうなものだが、実際にはその立場になると制度改革による都合、不都合が明らかになって、様々な利害調整の結果現状維持、改革先送りになってしまう。

小泉改革で相当大胆な改革を推し進めてきたが、内閣が変わり、政権が変わる中で結局小泉改革の成果がなし崩しに元に戻されてきた。
あれはいったい何だったんだろうか、と思うような変貌ぶりである。

国会議員は最終的には自分に不利になることは色々理屈を構えてやろうとしないものだ、ということがいよいよ明らかになった。
国会議員の定数削減、選挙制度の改革などその最たるものだ。

大阪維新の会が8月中に維新8策を公表することにしたとの報道があった。
衆議院議員の定数を半分にする、という数値目標を掲げるようだ。
いつまでに何をするか、ということを具体的に掲げようとするのがいい。
詐欺フェストのように、実際には出来ないことを言って国民の歓心を得ようとするさもしさがいささかもなさそうなのがいい。

国会議員の定数削減なら国会で決めれば出来る。

単なる投票マシーン、選挙マシーン、国会におけるスタンディングオベーションの要員に終わっている国会議員はもはや要らない。
いつの時代も本当に仕事をしているのは2割程度だから、人材育成の趣旨でその倍ぐらいの人数ぐらいは確保していてもいいが、後の半分は要らない。

これが私自身の国会議員としての経験からに基づく偽らざる感想である。
国会議員の定数削減は国会議員には出来ない。

自ら自分の首を切るなどということは、誰にでも難しいことである。
これは、有権者がそう決めるのがいい。
圧倒的多数の国民が国会議員の定数を削減を求めれば、自己保身に走りがちの国会議員ももはや逃げられなくなる。

この段階で大阪維新の会が具体的数値目標を明らかにしようということはいいことだ。
これで流れが確定する。
多分他の政党も国会議員の定数削減について具体的に言及せざるを得なくなるはずである。

大阪維新の会の狙いの付け方はさすがである。
これなら来たるべき衆議院選挙に向けて風を起こすことが出来る。