ごった煮、玉石混交、いろいろな人がいるから鍛えられるー平成の梁山泊 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

松下政経塾のいいところは、志のある若い人たちに生活費の心配をさせないで共に学ぶ場所を提供したことと、多くの塾生が松下幸之助という立志伝中の人の謦咳に直接触れることが出来たということだろう。

その反面、松下政経塾の余り芳しくないところは、同質の人たちを早くから集めすぎたため、未熟な人が未熟なままに大きくなってしまったところがあるということだ。

寝食を共にし、夜通し熱く語り合うという経験ほど人を育てることに役立つものは無い。
一緒の釜の飯を食うということは大事だ。

しかし、いつもいつも同じサークルで過ごしていると、いつの間にか何かしらの鋳型に填められてしまうことがあるから、要注意だ。
皆が皆、松下氏の経済的援助に依存し、松下氏の訓戒ばかり学んでいると、結局は松下氏の何分の1かのミニチュアが出来るだけである。

適当に外の血を入れることが必要なのだが、これまでの松下政経塾がこういうことについてどんな工夫をしてきたのか、私は寡聞にして知らない。

様々な社会経験を有している方々が一堂に会して松下政経塾みたいなことをやるのが一番いい。
私は、かねがねそう思ってきた。
単に集まって有名人や有識者と称される人々の講和を拝聴するだけの、座学中心の政治塾では到底足りない。

松下政経塾が具体的にどんな活動をしてきたのか知らないが、本当に人を育てるためには、おんぶに抱っこの過保護状態は良くない。
今必要なのは、ごった煮、玉石混交と言われるだろうが、多様な社会経験のある、一癖も二癖もありそうな人々(まあ、世間的には野人だろう。)を一ヶ所に集めて、互いに切磋琢磨できる場を作ることではなかろうか。

行政の現場にあって何らかの政策形成に関与したことのある人の経験は、貴重である。
大学の研究者やシンクタンクの一員として様々な政策提言をしてきた人の経験も重要である。
さらに、多くの若者と共に様々なNPO活動等を立ち上げてきた経験も大切だ。
こういうことを経験した人が互いに切磋琢磨出来る場を作ることこそが、今一番求められているのだと思っている。

言ってみれば、平成の梁山泊を作るということである。

未だどれだけの野人が集まるか分からないが、私たちのビヨンドXフォーラムは上手くすれば平成の梁山泊になる可能性がある。