結局は9月までは政変はないという兆しか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

自民党の中で9月の総裁選のことが本気で囁かれ始めたようだ。

ここに来て町村派の町村氏が総裁選挙への立候補の意思を固めたような報道が出た。
まあ順当な線ではある。
森、小泉、安倍、福田と4人の総理を輩出している清和会、清和政策研究会という自民党最大の議員グループの長を務めているのに総裁選挙に名乗りを上げるのを躊躇せざるを得なかった、というのがそもそも自民党としてはおかしかった。

総裁に選ばれるか否かはともかくとして、名乗りを上げること自体は当然である。

安倍元総理を担ぎ上げようとする動きがあるようだが、これは止めた方がいい。
安倍氏を担いだ途端に自民党は割れる。
自民党が割れるのはある意味で自然だが、その先の展望がないままグズグズと割れるのは良くない。

町村氏や安倍元総理の名前が取り沙汰されるようになったというのは、野田・谷垣ラインでの話し合い解散路線が難しくなったということだろう。

自民党の派閥領袖の間では、どうやら6月の衆議院解散・総選挙はないという見通しを持っているようである。
6月解散を視野に入れているのであればそろそろすべての空白区の選挙区支部長、次期衆議院選挙の自民党公認候補予定者の名前を発表してもおかしくないのに、未だに発表がない。
少なくとも選挙の本番までには3ヶ月くらいは見るのが普通だから、自民党の選対は6月の解散はないと踏んでいる、という証拠である。

マスコミ報道もここに来て微妙に変わってきている。
今は選挙をする時ではない、という主張が大きくなり始めている。
誰かが世論操作を図っているはずだ。

現職の国会議員は一日でも長く現職に留まりたいだろうから選挙を回避したくなるのは自然だが、しかし、ただただ自分たちの国会議員としての身分を維持したいがためにポストにしがみついているように見えるのは良くない。

余り面白くない展開である。