情報の収集と正しい分析が如何に重要かということを教えてくれたのが、先の大戦である。
日本のインテリジェンスの敗北であることを昨日のNHK特番が見事に示していた。
加藤陽子氏の所説をこれまで知る機会がなかったが、私の拙い知識と基本的に齟齬がないことを確認した。
日本の情報収集力が諸外国と比べて格段に落ちていることと、折角収集された大事な情報が指導層の重要な決断の過程に適切に反映されていないことが明らかだ。
さて、日本がこれからどう動くのかは諸外国にとっても重要な情報のはずだが、諸外国のインテリジェンスの専門家はどういうところから日本のこれからの動向を察知するのだろうか。
おそらく主要マスコミの報道や週刊誌、スポーツ紙などの報道も目を皿のようにして集めているはずだが、案外日本の動向を知るのは簡単かもしれない。
実に皆、あけすけに語っている。
基本データはすべて明らかだから、あとはそのデータをどう読み解くかにかかっている。
民主党の動きは、やはり輿石幹事長が作っている。
野田総理が輿石幹事長の明確な意思表示に背いたことがないということから、もう野田総理は諸外国から見切られていると思った方がよさそうだ。
一方、輿石幹事長は滅多に情報発信しないタイプのようだから、輿石幹事長が何を考えているのか外部の者が窺い知ることは結構難しそうだ。
自民党の動きを知ることは実に簡単だ。
山本一太氏のブログを読んでいれば、大した動きがないことが分かる。
自民党を動かす力、変える力がどこにもなさそうなことがよく分かる。
インテリジェンスの専門家の方々が誰のブログに注目しているかも知りたいところだ。
今のところ、大して役に立ちそうなものは見当たらない。