ドラえもんの電車車体広告を条例で規制することの不当性 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

地方自治体の独自性、主体性を強調しすぎるとこんな変な結果になる。

小田急がドラえもんの電車ラッピング広告をしたところ東京都から東京都の広告条例違反にあたると警告、指導を受けて9月でドラえもんの広告を撤去することにした、というニュースが流れていた。
小田急は東京都内も走るが神奈川県内も走っている。
神奈川県を走っている間は適法で、東京都に入ったら同じ車両の運行が違法になる、というのは困ったことである。
法律で全国一律に規制しているのであれば仕方がないところもあるが、私鉄とは言え公共交通を担っている小田急の運行に支障が出るようなことを東京都が現実に行い、また指導と称して小田急の業務に介入してきているのが私には納得できない。

ドラえもんのポケットは、私も欲しい。
何でもそこから飛び出してくるドラえもんのポケットは、私だけでなく多くの人が欲しいはずだ。
子どもの夢を奪うようなことを東京都がするものではない。

事前の届け出を怠っていた場合は、届け出の追完と始末書の提出くらいで済ませればいい。
過剰規制になっている部分は条例を改正して改めればいい。
事業者の創造意欲を削ぎ、さらには一般市民の遊び心に水を差すような行政当局の杓子定規な対応には問題がある。

これは問題だ、ということを取りあえず申し上げておく。