石原都知事の有終の美を飾れ、東京マラソン | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

世の中の様々な憂さを晴らしてくれるような晴天下で、今日第5回東京マラソンが挙行された。

石原都知事が提唱しなければ、こういう大事業は起き上がらなかったであろう。


石原東京都知事については毀誉褒貶様々であるが、この東京マラソンを提唱し実現させたということだけで石原都政は、後世の評価に耐えるものになる。

私は、そう思っている。


石原氏は、政治家として卓越した感性と特殊な才覚の持ち主である。

勿論、新銀行東京や東京オリンピックの誘致失敗などの失政も否定できないが、教育改革や治安対策の面で目覚ましい成果を収めてきた。

何よりも言葉に対する感覚が研ぎ澄まされているから、その語る言葉には魂が宿っている。

文人政治家として今後石原氏を超える人は、出てこないのではなかろうか。


だからこそ、私は、石原都知事にはご自分の言葉通り今期で勇退されることをお勧めする。


自民党やたちあがれ日本あたりから石原都知事を再度担ぎ出そうとする動きが出ているようであるが、そういう後ろ向きのことに時間を浪費すべきではない。

石原都知事は若人のために新しい祭典を創造した。

全国のマラソンランナーがこれから毎年、東京マラソンを目指して日々の鍛錬に勤しむはずだ。

3万数千人の参加者がいずれは10万人にまで膨れ上がる。

石原都知事は、老若男女を問わず多くの人々の心に灯を点したのだ。

東京マラソンの創始者としての石原都知事の晩節を汚しかねないことは、止めるべきである。


私は、今日の東京マラソンが石原都知事の有終の美を飾る世界の若人の祭典で終わることを心より願う。