この人は信義に背いたと思われたら、もうその人の話には誰も耳を貸さなくなる。
与謝野氏は、園田氏との連携があってこそ、ようやくたちあがれ日本の結成に漕ぎ着けることができた。
そのことを忘れてはならない。
園田氏が影武者を引き受けたからこそ、それぞれ一家言の持ち主である反骨の国会議員5人を結びつけることが出来たのである。
その与謝野氏が園田氏を抜きにして菅総理と2度にわたって政権入りの協議を進めていた、などという話を今になって聞かされたのでは、園田氏もさぞ心外だろう。
園田氏の苦労は、水の泡になった。
園田氏の話なら、自民党の中でも耳を傾ける人が出てきた。
与謝野氏や舛添氏では、まとまる話もまとまらなくなる。
自分が表に出るのは出来るだけ控える人だから、園田氏には私心がないと思われてきた。
私は、今の局面で本当に役に立つのは園田氏だったと思っている。
その園田氏が与謝野氏のこれまでの動きに反発しているのだったら、これでたちあがれ日本は空中分解する。
平沼氏は自分の個人事務所の中にたちあがれ日本の本部を置いたが、実務は何もやってこなかったはずだ。
与謝野氏は、平沼氏の入閣を材料にたちあがれ日本と菅民主党との連携を工作したが、どうやら反発の方が大きそうである。
これでは、平沼氏がピエロになる。
平沼氏と与謝野氏の間にも早晩亀裂が入るだろう。
中山恭子参議院議員は、いずれ自民党に復党するだろう。
私は、そう見ている。
どう見ても、たちあがれ日本は、今の局面では政局を動かす力にはならない。
菅氏や岡田氏がどのくらい本気だったか分からないが、今の段階での与野党の政権協議の座長に与謝野氏を選んでも何の役にも立たない。
当面小沢氏を牽制するには役に立つが、その先の展望がない。
菅総理やその取り巻きにはそのあたりのこともよく分からなくなっているようだから、菅民主党はそろそろおしまいだ。
支離滅裂ですね。