党議拘束を外すべし、という私の意見に賛同の声が上がった。
政党の枠を越えて活発な議論をして貰いたい、その議論の過程でより良い提言がなされたらこれを真摯に受け止め、党派の枠を越えて、一人ひとりの国会議員が自分の良心、見識に基いて行動して欲しい、という私の願いに共感される方がこれだけおられた、ということを知り、感激している。
一人ひとりの国会議員の声を聞いてみたい。
一人ひとりの国会議員が普段どんなことを考え、行動に移しているか、日本という国に対してどういう形で貢献しているのか、そんなことを皆さん知りたいと思われるはずだ。
しかし、日本の国会議員の中で本当に役に立っているのは、一部の人達。
国会議員の数が多過ぎる、というのが、私自身の経験を踏まえた私の偽らざる感想である。
これからやるべきなのは、国会議員の定数を削減すること。
そのために、一人ひとりの国会議員がどういう活動をしてきているかを検証することである。
政治資金収支報告書や資産報告は、国会議員の活動を知るためのほんの一助でしかない。
しかも様々な抜け穴があり、不完全な制度だということも明らかになっている。
国民が本当に知りたいのは、この政治家は何のために国会議員になり、日頃どんな活動をしているのか、ということだろう。
それが日本の国民のために役立っているのか、それとも個人的な利益追求に終始しているのか。
そして、国民に誠実であるかどうか、といったことである。
大抵の国会議員は、毒にも薬にもならない。
それが、私が6年近く国会議員を務めてきた経験から言えることだ。
有権者の皆さんが選んだから、それでもいいか、ぐらいの感じだ。
しかし、司司にいる政治家はそうは行かない。
日本の国益、日本人の利益を損なうことをしている、あるいは仕出かそうとしている人は、どうしても要路を外れてもらわなければ困る。
国民に嘘をつき、国民を裏切っても平気の平左を決め込む人には、速やかに退陣してもらわなければならない。
さらに、そもそも国の舵取りの能力を欠く人には、いくら個人的に善良な資質の人であっても、私たちは国の舵取りを託するわけには行かない。
危なくて見ていられない。
そういう目で、これから一人ひとりの国会議員の活動振りを検証していく必要がある。
そのためにも、国会議員の定数削減は、避けては通れない課題である。
何故、鳩山内閣は参議院の定数削減を行わないことを早々と決めてしまったのだろうか。