日本の仕切り直しのためにどうしても必要であると思っていることを、述べておきたい。
民主党鳩山政権や小沢強権政治を批判するだけでは、残念ながら日本の政治を変えることは出来ない。
口先だけの批判では、聞く耳を持たない人にはまったく通じないし、自分に対して批判的な言辞に接した瞬間に別世界にテレポートしてしまう人々には、批判の存在すら認識されない。
国民の審判のときにしかこうした批判は、生きてこないのである。
石破茂氏のブログを読んでも中川秀直氏のブログを読んでも、至極真っ当な意見が開陳されているが、しかし、それで現実の政治が動いていく、あるいは動かしていくという躍動感がない。
こういう状況では、日本の仕切り直しの役割を自民党が果たせるとは、とても考えられない。
西松偽装献金事件について公設秘書が政治資金規正法違反で起訴されたことに伴って、ようやく二階俊博氏の選対局長辞任が実現したが、遅きに失した感が否めないし、大島幹事長の二階擁護の一連の言動も腑に落ちない。
ピントが狂っている、としか言えないのである。
日本の政治の仕切り直しのために、何が必要か。
私たちは、真剣にこのことを考える必要がある。
鳩山総理の故人献金問題や贈与税、所得税の申告漏れ、脱税問題について徹底的に追及するためには、自民党の中の積年の膿も合わせて取り除くことが必要である。
鳩山邦夫氏についても兄の鳩山総理と同様の贈与税不申告、不払い問題があったと報道されている。
正しい申告を速やかに行うとともに、鳩山邦夫氏はこの際自民党を離党して、暫くの間は、禊のときを過すべきではないか。
私は、現在の自民党を解体してこそ、自民党の再生が出来るのではないかと考えている。
古い自民党と新しい自民党。
単なる抽象的な意味での古い、新しいではなく、組織的にも国会議員の顔触れから言っても全く異なる二つの自民党に現在の自民党が分化することがどうしても必要である。
再生のための解体。
再生のための解党。
現職の自民党の国会議員の間からこんな声が未だに上がっていないのが寂しい。
落選議員の間では、多分私のような意見を持っている人が多いと思う。