幼児は天才 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

しかめっ面をしていた中年の男性が破顔一笑。


地下鉄車両の私の前の席に二人の幼児を連れた女性が乗り込んだ。

その女性の母親と思しき女性が一人の手を引き、その女性は負ぶさっていた幼児を降ろし、前に抱きかかえた。


お祖母ちゃんに手を引かれていた子は、お祖母ちゃんの膝で早速、熟睡状態。

母親に抱きかかえられた幼児は、目を覚まし、母親のブラウスをたくし上げようとする。

今度は、隣のお祖母ちゃんに手を伸ばす。

まだ眠そうだ。

そして、今度は、右隣の中年の男性に手を伸ばす。

ネクタイにでも触ろうとしているのか。


如何にも謹厳実直そうな中年男性の様子が突然変わった。


ベロベロ・バー。

その幼児に向かって出来る限りの愛想を振りまく。

イナイイナイ、バー。


その幸せそうな親子連れとその隣に座った中年男性の様子に、釘付けになってしまった。

私もつい、にっこり。


幼児は、周りの人を幸せにする天才である。