今は、どんな弁明をしても納得して貰えそうにない時期です。
こういう時は、グッと黙ってじっと我慢か、それとも思い切った手を打って、さすが、と思わせるか。
ここが思案のしどころです。
麻生総理は7月2日解散に向けての布石を打ってきているようです。
6月14日の千葉市長選挙では、自公推薦の候補者が惨敗した。
7月5日の静岡県知事選挙で与党推薦候補がまた敗れれば大変だ。
7月12日の東京都議会議員選挙に悪影響が起きることは必至だ。
出来れば次の選挙結果が出ない内に攻勢に転じたい。
7月3日に東京都議会議員選挙の公示が行われる。
国会の審議は7月3日以降は、事実上お休み。
完全な選挙態勢に入る。
いずれにしても選挙になるのだから、さっさと選挙態勢に入ればいい。
麻生総理が今の政治状況を読むとすれば、こんなところでしょうか。
衆議院での重要法案の採決は、すべて6月19日に焦点を合わせてきております。
育児休業介護休業法案の採決は、今日の本会議。
臓器移植法は6月18日。
海賊対処法の再議決は6月19日。
出入国管理法や住民基本台帳法の改正法案の採決も、6月19日を目標に動き始めております。
すべてが6月19日。
これ以降は、与野党が全会一致で成立させる法案だけが委員長提案ということで採決日程に乗せられる。
与野党間で合意が出来ない法案は、廃案になる、ということでしょう。
そして、7月2日までに参議院の審議を急ぐ。
主だった法律が成立した段階で、さあ、解散。
バンザイ、バンザイ。
このスケジュールで考えられる衆議院選挙の投票日は、8月2日の日曜日です。
決して悪くはない選択です。
しかし、私は反対です。
これでは、衆議院選挙の後に、どういう国を創ろうとしているのか、まったく分からない。
旗印も明確でなく、大義も曖昧なままに私たちは無惨な戦いに挑まざるを得なくなります。
それでは、余りにも無責任です。
今が、どん底です。
やがて先に明るさが見えてくるはずです。
その時を、待つべきだ。
その時を、逃してはならない。
私は、あえて訴えます。
麻生総理は、今の段階で奇跡を起こすことが出来る唯一の政治家です。
奇跡をどうぞ起こしてください。