同床異夢/挨拶の意味 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

おはようございます。


昨日の衆議院本会議で北朝鮮の地下核実験強行に対する非難決議案と、国会議員の夏期賞与2割削減支給法案が全会一致で可決されました。

国家公務員や国会議員秘書の給与削減法案も採決されましたが、これには共産党、社民党が反対。

幹部職員ではない一般の職員の給与や手当は削減すべきではない、ということでしょうか。


それにしてもこのいずれの採決にも小沢一郎氏は参加しておりません。

また、衆議院の本会議には顔を出さないことに決めたのでしょうか。


さいたま市長選挙に当選した清水勇人氏が鳩山由起夫代表等にお礼の挨拶に民主党に出向いた、との記事があり、朝日新聞埼玉版にその際の写真が掲載されております。

あれ、鳩山由起夫氏と清水氏が握手しているその前の椅子に小沢氏が座ったまま、あらぬ方向を向いて拍手している。

鳩山氏の陰に岡田幹事長、清水氏の脇に枝野幸夫氏が立っているのに、小沢氏はどうも目を瞑ったまま、座ったまま。

これは、実に微妙な一瞬を活写している。


俺には関係ない、とでも言うような、言わないような。


そう言えば、さいたま市長選挙は、小沢氏が代表を辞任し、鳩山氏が新しい代表に就任したことで急に任期が回復し、鳩山氏が応援演説に出向いてから清水氏の支持が増えてきた、という選挙結果の分析が報道されているぐらいですから、やはり、俺には関係ない、というところでしょうか。


同床異夢、ですね。


私は、一日も早く小沢氏には引退を決めていただきたいと思っております。


この人だけは、困る。

そう思っております。

長い長い政治キャリアの中で、委員会の質疑や本会議での質問は、片手で数を数えれるぐらいしかしたことがなさそうだ。

そういう評判を聞いております。


闇の権力者になるのが国会議員になってからの一貫した目標だとしたら、これは始末に負えません。

まともな議論の場に出ることは出来るだけ避け、様々な圧力をかけて若手の議論を封じ込め、力尽くで自分の意思を貫こうとする。

これを放置していれば、小沢氏はますます怖い存在になります。


あの人には逆らわない方がいい。

とにかく、邪魔されないように、挨拶に行った方がいい。

そんな風になって欲しくありません。


私がはじめて自民党の候補として衆議院選挙に立候補することになったときに、有力者のところに挨拶に行くようアドバイスを受けました。

有力者のところを順番に挨拶に回ります。

しばらく経って、「挨拶に来ない。」

そんな声が聞こえてきます。


あれ、2度、3度訪問して、ご挨拶をしたのだが。

1度目は玄関先。

2度目も玄関のところ。

3度目で、やっと玄関の中。

まだ、応接には上げて貰えない。


俺のところには、挨拶がない、という意味が何となく分かります。

「あいつは、手ぶらで来た。」

だから、挨拶がない、ということなのです。


あるところで、2時間、3時間と、くどくど話を聞かされます。

これは、危ない。

挨拶を、それとなく、いや、はっきりと要求しているのです。

昔の流儀で挨拶を始めたら、あっという間に相場が出来てしまいます。

あっという間に、噂が広がります。


そして、誰も真偽は分かりません。

当事者が自分の不利になるようなことをわざわざ世間に言い歩くようなことはありませんから。


そんな馬鹿なことがあるはずがない、と否定する人は、世間を知らない人。


みんなが、知っていること。

みんなが、そうだと信じていること。

証拠を集めることは難しいことです。


しかし、そういう「事実が無かったとは誰も言えない、闇の世界があちこちにあります。


挨拶がないから、俺は動かない。

あいつは、常識がない。

俺は、あいつが好きになれない。


色々な形で、自分の不機嫌を周りに伝えることが出来ます。

でも、そんな挨拶は、これからは流行りませんよね。


「おはようございます。」

やはり、これが私には一番しっくりきます。