裁判員制度の実施を凍結させようとする人たちの誤謬 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

私への個人的な誹謗中傷やただの悪口雑言を書き連ねていただくためにこのブログのコメント欄を開放しているわけではありませんので、節度をもった議論をお願いいたします。


さて、裁判員制度についての私のスタンスは、これまでこのブログを通じてご説明しているとおりです。


確かに社民党の保坂展人議員はよく勉強する国会議員の一人ですが、保坂議員はどうも一連の司法制度改革の成果を評価されていないようです。

多くの有識者や国会議員が多くの時間を費やし、様々な曲折を辿りながらようやく合意し、実現に漕ぎ着けた司法改革を、まだここが足りない、あれが不足している、と批判をされているわけです。


衆議院と参議院で全会一致で可決し、関係者が5年間の準備期間をかけて周到に取り組んできたことを、今、後戻りさせようとしている。

どうやって裁判委員制度を円滑に軌道に乗せようかと汗みどろになっている人たちの傍で、足を引っ張ったり、さらには前に立ち塞がって進むのを遅らせようとしている。


私には、そう見えます。


問題点や改善すべき事項を指摘いただくのはありがたいことですが、まだ実施もしていないのに、あたかも欠陥商品のように言い募られるのは如何でしょうか。

この制度を作ったのは、国会です。

この制度を作るために司法制度改革審議会等で何度も議論を重ねてきております。

勿論、日弁連や最高裁判所等の専門家も一連の作業に加わっております。


どうしても凍結しようとするのであれば、私は、この制度を作り上げるために要したのと同じような手間隙をかけて結論を出すべきだと思います。

この問題については、私は一切譲るつもりはありません。