いよいよ通常国会が閉会する。
昨年の9月10日に始まった臨時国会から、僅か2日間の休会を挟んだだけの実に長い国会だった。
参議院で福田総理の問責決議が可決される、という異常な状況で閉幕を迎えるが、福田総理は、この難渋する国会で最後まで国政の手綱を放さず、予算を通し、国、地方の行財政の骨格を堅持して、国民の生活を守るという当面の責務は十分に果たしてこられたと思う。
支持率よりも不支持率の方が高い、というのは、決して愉快なことではないが、参議院選挙で大敗し、国政の運営そのものが危ぶまれているような状況で、よく凌いできたものだ、と感嘆する。
貧乏籤かも知れない。
そう福田総理は就任時の記者会見で言っていた。
浮かれ騒いで自ら総理に名乗りを上げたわけではないので、ご自分の役どころはよく承知されていたのだろう。
その証拠には、福田内閣の顔ぶれは、安倍改造内閣のメンバーを基本的にそのまま踏襲している。
副大臣や政務官人事も一切手をつけていない。
この通常国会で大議論になった道路整備財源特例法改正問題は、安倍内閣の当時に決定済みのことで、福田内閣はこれを受け継いで国会に提案しただけ。
平成20年度の予算も昨年の6月頃には骨太方針が決定され、これに基づいて各省が策定した概算要求を総合調整し、多少の色を付けて通常国会に提案しただけ。
9月の末に発足した福田内閣が既に予算編成の基本方針が決まっているのに、従前の方針をがらっと変えて提案できるような状況ではなかったから、福田の色が出ていない、などと批判されても致し方ないところ。
まあ、かつて巨人軍にいた8時半男、宮田投手のような役どころが福田総理に与えられた仕事だった。
ボロボロに打ち込まれながら、よく持ったもんだ。
さすが、さすが、というところである。
どんなに批判されようが、どんなに人気がなかろうが、自分に与えられた仕事は最後まで責任を持ってやりぬく。
そんな決意さえ感じられる。
仕事をするために生まれてきた人には、皆そんなところがある。
そのくらいの開き直り、退路を断って事に臨む覚悟がなければ、とても一国の総理などという重責を果たすことは出来ない。
明日、官邸に当選2回の私たちが呼ばれている。
総理に就任されて約9ヶ月が経過して、ようやく私たち若い国会議員と直接話が出来るようになったようだ。
これから一年が日本の正念場である。
自民党にとっても、日本にとっても、これからは CHANGE がキーワードになる。
政策の大転換をしっかり進めていただきたい。
国民に約束したことは、何が何でも実行してください。
与野党の別を超えて、これからは、政策中心で、政治の新しい潮流を作ってください。
その先頭に、福田総理自らが立ってください。
そう、お願いしてくるつもりである。
段々、風雲急を告げてきた。
民主党の前原氏が、民主党の参議院選挙のマニフェストに率直な批判をし始めた。
政局本位の小沢代表の手法に堂々と異議を申し立てている。
岡田氏も本を出したようだ。
ようやく民主党の責任ある立場にある国会議員も、政権を担うためには政策が大事だ、ということを認識したようだ。
そうでなければならない。
この日本の将来が懸かっているのだから、一人一人の政治家が自らの政治信条を明らかにして、自分に課せられた責任を果たしていかなければならない。
私は、そう思っている。
さて、これからどんなドラマが展開されるか。
乞う、ご期待。
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