これこそ集大成/現職裁判官の逮捕・共謀罪・犯罪被害者・少年法・法科大学院・300日問題 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

やっと一息ついたところである。

さすがに法務委員会でのトップバッターでの質問jは重かった。


少年法の質疑であったが、今日は、司法改革の大きな流れを振り返りながら、犯罪被害者施策を充実すべきこと、少年法の改正は犯罪被害者の尊厳を尊重し、その権利利益を実現するための、残された重要な課題であることの確認をさせていただいた。


さらに、法科大学院の定員問題に言及しながら、国家公務員や地方公務員、さらには企業の法務担当者を法科大学院に送り込み、どんどん法曹資格を取得させたうえで元の職場に戻し、社会の隅々まで法の支配を貫徹させ、コンプライアンスの担い手にすべし、ということを訴えることが出来た。


甲府地方裁判所都留支部の支部長裁判官がスト^カー規正法違反容疑で逮捕された事件を取り上げることについては若干躊躇したが、やはり与党として取り上げるなら今しかない、その質疑を行うべき国会議員は外にはいない、そう思ってこれも急遽取り上げることにした。


幸い、警察が現職の裁判官を逮捕したことの問題性に気がついた人が外にもいたようで、私の問題提起は役に立ったようだ。

ついでに、令状審査が厳正に行われているのか、逮捕の要件の審査が適正に行われているのか、についても問題提起をさせていただいた。


いわゆる共謀罪、組織犯罪謀議罪の導入を内容とする条約刑法について、サイバー犯罪の処罰化の部分と共謀罪の創設部分を分離すべし、という提言を委員会での公式の発言として残せたこともありがたい。


民法772条問題に関連して、女性にのみ180日の再婚禁止期間が設けられている原稿民法の規定の不合理を認め、その改正の必要性に法務大臣が言及したことも、今日の質疑の大きな成果だと思っている。


民法772条の離婚後300日以内に出生した子供にかかる前夫の嫡出子推定規定問題については、自民党、公明党の政調会長合意に基づいて早急に政党間で協議して成案を頂きたい、と法務大臣が答弁したが、この答弁を引き出せたことも、大きな前進だと思っている。


公明党の法務委員会の理事であり、弁護士の大口議員が委員会の終了後、「早川先生の法務委員会での活動の集大成でしたね。」と声をかけてくれたが、これも嬉しいことだった。


犯罪被害者の家族の会、「あすの会」の皆さんが法務委員会の傍聴に来られていたが、私どもの質疑に共感し、涙さえ浮かべておられたのが印象的だった。


いよいよ少年法改正についての与野党の修正協議が今日から本格的にスタートしたが、私としては多少の譲歩をしても、なんとか今国会で成立を図りたいと思っている。


(この大事な局面で私に質疑時間を与えてくれた同僚の柴山昌彦理事に感謝したい。)


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