壁を取り払う、ということは、こんなこと/タブーへの挑戦 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

昨日のNHKのBSで実にいい番組を放送していた。


結婚は女性をお金で買うことだと見做し、ほとんど女性を奴隷同然のように扱っている国が現存するということを知ってビックリした。

結婚しても子供を産まないと、家族が寄ってたかって何故子供を産まないのか、と非難する国。


そう言えば、日本でも見た風景だな、と思うところもある。


ギリシャの女性がトルコの男性と結婚することがどんなに難しいことか、ということも分かった。

ギリシャの女性がトルコの男性が結婚を約束し、家族に紹介するが、トルコと聞くだけで頭から反対するギリシャ人の両親。

民族間、人種間の根深い、深刻な対立を赤裸々に指摘していた。

二人の家族がその人種や文化の壁を乗り越え、互いに理解を深めていく過程を丁寧に描いたドラマは、ギリシャでもトルコでも好評だったようだ。


宗教対立までも取り上げていた。


イスラエルとアラブの宗教対立を真正面から取り上げることは、マスコミ人にとって自分の命を懸けるような難しい課題であると聞く。


難しいからといって逃げていたのでは、いつまでも相互の理解は進まない。

皆、同じ人間じゃないか。

マスコミは、まず真実を報道する責務がある。


そういったマスコミ人の確信と情熱が、タブーとされてきた宗教対立の壁にまで挑戦するような凄い番組の製作を導くのだろうと思う。

世界のテレビは、真剣に「壁を取り払う」というテーマに取り組んでいる。


翻って日本はどうか。

日本では、余りにもちゃらちゃらした番組が多すぎる。

貴重な電波を空費しているようだ。


日本のテレビ番組制作者に見てもらいたいようないい番組だった。

もう一度、NHKで放映してもらいたいものだ。