なんでだろう、大連立の魅力が急に半減した/再び混迷へ向かうか日本の政治 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

昨日のブログは、小沢一郎氏の民主党代表辞任のニュースを聞いた興奮の真っ只中で書いたため、断片的かつ断言的になり、読者に誤解を招いたようだ。




読み返してこれは誤解を招きそうだな、いろんな思いが錯綜し、かえって分かりにくくなったな、などと反省し、多少表現を変えてみたが、どうしても長くなる。


本当は思い切って余分な文章は削ってしまえばすっきりするのだが、それではこのブログの記録としての価値がなくなってしまう。




日光の手前の「今市(いまいち)」だが、まあそのまま残しておこう、そう思いながら新しいページに向かっている。




すわ、小沢一郎氏民主党離党か、などという観測が飛び交ったが、民主党の役員会は全員一致で小沢氏を慰留することにしたようだ。




大連立を前提にしての政策協議はしないことが条件だ、と叫んでいる中堅・若手の声がある、という報道もあるが、慰留するのに条件をつけるなどはもっての外。


ここは無条件で、小沢氏に代表辞任表明の撤回を懇請した、と見るべきだろう。




なんとなく情けない。


散々に小沢氏を批判しながら、小沢氏が民主党を割って新党を作り、自民党と公明党との小連立に走るかもしれない、そんな恐怖感から小沢氏に代表の続投を懇願するようになったのであれば、定見が無いのも甚だしい。


選挙に勝ちたい、という打算だけしかそこにはない。




この国をどうするか、を真剣に考えているのに、自分のことしか考えていないと思わざるを得ない役員たち。


人選を誤ったか。


この人たちといつまで共に歩まなければならないのか。




そんな思いに小沢氏が駆られていたとしても不思議ではない。




民主党は、まだ一人前の政治家の集団ではなさそうだ。


これでは、折角の大連立を組んでも日本の政治の本当の建て直しにはならない。


選挙のために集まった烏合の集団(すみません。自民党にいると、そう見えるんです。)と、何が何でも政権の座に座ることに固執する自民党(実は、福田自民党はそうではなくなっているのだが、国民にはまだその認識がないようだ)の組み合わせでは、残念ながら国民の期待に応えることは難しい。




これは、一旦白紙に戻すしかありませんね。


福田総理の呟きが聞こえるようだ。




これで、私たちは、当分政治の混迷が続くことを覚悟しなければいけないようだ。