参議院選挙が公示されて3日目を迎えた。
朝夕の駅頭でスタッフの疲労が目立ち始めた。
さすがに無理は禁物。
今日は、8時で駅頭を止めることにして帰宅。
雨脚がだんだん激しくなる。
新聞を見ると、かなり勢力の強い台風が日本列島を縦断するらしい。
災害列島と言われるわが国にとって自然との闘いは、止むことが無い。
マスコミの報道も台風情報が中心となってきており、あれほど騒がれていた赤城大臣の事務所費問題や年金記録問題は隅の方に追いやられている。
当然のことである。
台風がいつ自分の住む地域を襲うか、どのくらいの勢力の台風か、台風の被害を最小限に止めるにはどうしたらよいか、祭り等の行事は予定通り準備してよいか、外出しても大丈夫か、など、自分の生活に直結する台風と、自分の生活にどう関わるかよく見えない選挙では、国民の関心の度合いがまるで違う。
今までの報道振りが異常だったのである。
おそらくこれから1週間近く、私たちは台風情報を追いかけることになろう。
熱い戦いの火蓋が切られたはずであるが、今日の朝刊各紙の選挙に関する報道は急に地味になってきた。
民主党の小沢党首の一日の行動にニュースバリューがなく、安倍総理だけ取り上げるとバランスが欠けるので、選挙に関する報道が少なくなったのではないかと推測している。
年金記録問題も、総務省に設置された第三者委員会が活動を開始したことで、政府に対するマスコミの批判のトーンが弱まってきた。
これまで年金問題が選挙の争点であるとマスコミは煽ってきたが、どうも選挙の争点がボケてきた。
安倍対小沢という対決の構図も、党首討論で安倍総理の優勢勝ちが見えてからは成り立たなくなってきたようだ。
台風の被害が出ているのに、台風はそっちのけで選挙ばかり取り上げ、政府批判を繰り返していれば、政治的に偏向していると批判されても仕方がないだろう。
政治の潮目が変わるときというのは、こんなときを言うのだろうか。