あぁ、今年も確定申告の時期か・・・。
ま、今年は税理士さんに任せているから楽だな。ちょうど今日が税理士さんとの打ち合わせの日だ。
ピンポーン
あ、来た来た。どうもお世話になります。
河口さん、こちらこそお世話になります。
今年の納税額出ましたか?
ええ、今日お持ちしています。こちらです。
はいはい、どうも。えーっと、所得税がこれで・・・住民税がこれ・・・、えーっと・・・あれ?これは何ですか?
これは今年から新たに追加されました、感情税です。
感情税?!何なんですか、それは?
えぇ、ご存じないかもしれませんが、私たちが溜め込んだ感情に応じて加算される新しい税金です。
溜め込んだ感情に応じて加算される税金?
そうです。
何なんですかそれは?
河口さん、私たちが過去の感情を溜め込んできているというのは聞いたことはありますか?
いや・・・。
例えば、辛かった出来事を思い出してみてください。
辛かった出来事・・・ですが。そうですねぇ・・・前職の営業で色んなノルマを課されていた時期は辛かったですねぇ。
その頃を思い出して、心地いいですか?
いや・・・あまり心地よくないですね。
そうですよね?それはまだその時の感情が未消化で河口さんの中に残っているということなんです。
未消化?
そうです。味わい尽くせていない、感じ尽くせていないということです。
そうなんですか・・・。
では、逆に嬉しかった出来事を思い出してみてください。
そ、そうですね・・・新居を購入した時は嬉しかったですね。
今、それを思い出して嬉しいですか?
い、いや・・・今は特にその時の喜びは湧いてこないですけどね。
でしょう?それはその感情を味わい尽くしたからです。だから、もう喜びの感情が湧いてこないのです。
でも、先ほどの会社でノルマを課せられてた時のことはまだ辛い感覚が残っているでしょう?
そう言われれば、そうですね。
それはまだ河口さんの中に、その時の感情が抑えられたままで残っているのです。保存されたままになっているということなんですよ。
なるほど。
だから、感情税が導入されたんですよ。
え?どういうことですか?
その過去の未消化の感情、抑えられたままになっている感情を維持するためには、どれくらいのエネルギーが必要かご存知ですか?
いやぁ・・・わかりません。どのくらいなんですか?
そうですね、例えるなら東京ドーム5個分ぐらいですかね。
ど、ドーム5467個分?何が5467個分?
エネルギーがです。
・・・な、何かわかりませんが、とにかくすごいエネルギーがいるということなんですね?
そういうことです。感情のエネルギーというものは、常に外に出よう、出ようとしているのです。どんな古い感情であっても、それは強力な力で出ようとしています。それを私たちは無意識に蓋をして抑え込んでいます。
過去の感情をほったらかしにすることは、例えるならう○ちを永遠に我慢し続ける、おしっこを永遠に我慢し続けるのと同じことなのですよ。
そ、それは・・・耐えられませんね。
でしょう?それを私たちはやっているのです。私たちが老けていくのはそれが一番の原因だとも言われているのですよ。
そうなんですか?
そうです。本来、細胞の再生にまわされるべきエネルギーを過去の感情を蓋することに使用しているがために、私たちは老化を体験しているのです。そうやって無駄なエネルギーを使い続ければ、老化も進むし、病気も増えていくでしょう。ご存じのように日本の財政も厳しい状況です。特に医療費には莫大なお金がかかります。
そこで、抑え込んでいる感情が多い人ほど課税される感情税を導入することで、感情解放を促し、老化や病気を予防し、医療費を削減しようということなのです。
なるほど、それが感情税なのですね。でも、感情の解放ってどうするんですか?
怒っているなら怒っている自分、恐れているなら恐れている自分、そういう自分をただ感じてあげるということです。
うーん、難しそうですね。
慣れれば簡単ですよ。例えばさっきの営業時代の自分をイメージしたらどうですか?
ん・・・何だか不安そうな顔をしているような・・・
そうそう。それでいいんです。見えなくても、わからなくても、何となくの感覚で、そういう自分をイメージしてただじっと見てあげる、そこに意識を向けてあげるだけでいいんですよ。
それだけでいいんですか?
そうです。それだけで、風船に穴が開いてシューッと空気が抜けていくように、蓋をしていた感情は抜けていきます。5分もやれば、大丈夫でしょう。そうやってずっと放ったらかしにしてきた風船の空気を一個、一個抜いていく作業で、河口さんはどんどん若返るし、税金も減るし、何より現実がスムーズになっていくはずですよ。
本当ですか?
ええ。本当です。自分の内面が滞った感情でいっぱいなら、現実も滞ってしまいます。内と外は繋がっているんですよ。
なるほど、やってみます。でも、個々の抑え込んだ感情の値なんてどうやって測定するんですか?
いやぁ、その辺りは極秘らしいので、私も詳しくはないのですが、聞いたところによると何でもある特定の言葉を発した時の波動をキャッチし、測定できる機械があるとかないとか・・・。。
特定の言葉?
ええ。それが何なのかはわからないんですけどね・・・。
まあ、国がやることですから、「あ」とか、「ん」とか、誰もが日常で発する言葉を精密にキャッチできるすごい機械とかを開発してそうですよね。
そうでしょうね。本当に知らないところで、全部把握されているんでしょうね。あーこわいこわい。
ところで、ちょっと懐かしいクイズしません?
懐かしいクイズ?
いやぁ、この間ポストを見たらこんなものがどこからか送られてきてましてね。
10回クイズ!あ!それ私のところにも来ました。
本当ですか?
ええ。で、思わず女房にやってしまいましたけどね、「ピザって10回言って」って。
私も、思わず同僚にやってしまいましたよ、「ピザを10回言え」って。
どこから送ってきたんでしょうね?
さぁ・・・どこでしょう?ま、それは置いといて、せっかくですから河口さん一緒にやりませんか?
いいですね、やりましょう。せーの!
ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ、ピザ・・・・
その時、国税庁ではあるデータが取得されていた。
えーっと河口周平、抑え込んだ感情値は・・・・ドーム5個分だな・・・。
「ピザ」という言葉が、感情値を測定するキーワードだということを
※皆さんも「ピザ」という言葉を発する際には、過去の感情が十分にクリアになっているかを確認しましょう。
※個人セッションは2月の枠はすべて埋まっております。3月の予定が決まり次第アップいたします。