1213作目は驚くほどでは無かった作品を・・・。
『人肉レストラン』
2013年スペイン作品。絶対視聴注意! ヨーロッパを震撼させた衝撃の問題作!
-あらすじ-
一流の料理評論家マルコスは、出版社から招待客だけが参加できる“秘密のレストラン”に
ついて調査し、本を執筆してほしいと依頼を受ける。マルコスは最初に訪れた“世界の珍味”
の会食で、エバという美しい女性に出会う。エバに誘われ一夜を共にしたマルコスは、
彼女と親密になっていく。エバの紹介で参加した2回目の会食は、日本式の猛毒フグ料理。
そこで知り合いの女性記者カルラに遭遇する。 彼女は人食いを行っている可能性のある
レストランを追っていると言い、詳しい事はエバに聞くよう促す。 最初はレストランの存在を
否定していたエバだったが、後日、招待状を持ってマルコスを訪れる。レストランの迎えの
車が来ると、マルコスは目隠しをして乗り込まされた。やがて広大なお屋敷に着くと、
オーナーのディマスがやってきて、レストランの説明をし始めた・・・。
-感想-
おおかたは悪くは無いんですがいろいろ描写不足が目立つところは残念でした。
お話は主人公が人肉食パーティでどうしても食べなければいけない事になります。
主人公は食した後は次にも参加しますが実は人肉は食べるふりしていただけでした。
そして餌食となる人間にフグ毒の注射を打ち食べた参加者全員を毒殺していました。
後日そのことを書いた小説がヒットする中でその本を見つめる処刑人が現れた所でエンドです。
美食家が秘密の食事を求めた所までの大筋の話は分かりました。
ただ何故全員毒殺したと言う理由が明確に描かれていないのが残念でした。
劇中にフグとか神戸牛とか出ていましたがスペインでの日本の食も有名なのですかね。
オチの一部であるフグ毒もちゃんと坂東三津五郎さんのネタを拾っていたのは評価できますね。
食人と言うテーマですが食事のシーンは普通の食事にしか見えないのが残念ですね。
お頭付きであり人をさらう様子や殺す様子は描かれていますがグロとまでは行きません。
だからカニバリズムを期待する人は直接表現も無いし肩すかしを食らうかもしれません。
構成は主人公がパーティにたどり着くまでと組織が人を拉致る様子を交互に描いています。
でも何故か常に展開していく割にはスピード感はありませんでした。
ホラー色もそんなに感じませんし何か惹かれる所も無いし暇つぶし要因という所でしょうか。
そんな感じでカニバリズムを期待せずに暇つぶしに見てみるといいと思います。