1211作目は結構面白かった狼男物を・・・。
『WER ウェア』
2013年アメリカ作品。
「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの製作陣が手掛けたモンスターホラー。
-あらすじ-
フランスで休暇中のある家族が無残な姿で発見されるという殺人事件が発生。
容疑者はタラン・グィネックという大男。彼の無実を信じる弁護士のケイト・ムーアは、
科学的なアプローチで、男の身体に欠陥があり、犯行が不可能だったことを
地元警察に証明しようとする。だが、科学捜査官のギャヴィンや形質転換を研究する
大学教授エリックとともにタランの身の回りを調査してゆくうち、ケイトは彼がただの
殺人犯ではないのではないかと疑い始める。さらに、その謎めいた家族の歴史を
調べてゆく中で、思いがけない伝説が蘇ろうとしている証拠を発見する……。
-感想-
最初は結構地味な展開でしたが狼男の本性がむき出しになってからは面白かったですね。
お話は熊が出たことで嫌疑が緩くなった容疑者に実験で無罪を勝ち取ろうとします。
しかし実験中に容疑者の本性が現れ片っ端から人殺しを始めます。
都会のビルに追い詰められますがそこで警察を返り討ちにしてビルから飛び降ります。
カメラの前で着地して逃げ出し今度は容疑者の実家に行ったのでそっちに向かいます。
納屋に隠れており警察を殺して洞窟に逃げ出しますが洞窟内で銃撃されます。
運ばれていきますが実は生きておりそこでも警察を殺しまくります。
主人公達は説得しますが仲間は殺され主人公も襲われ殺されそうになります。
一方一人残った大学教授である仲間は容疑者に咬まれた事により同じ狼男に変貌します。
隠れていた容疑者の母親に襲われますが殴り殺し主人公の元へ駆けつけます。
そして狼男同士の戦いで仲間が勝ち主人公の前に跪き自分を殺すように促します。
しかし警察の誤射で主人公が撃たれたことで怒った仲間が警察を全滅させます。
後日事件がさらなる広がりを魅せる中で狼男になった仲間が元の姿でインタビューを受けています。
主人公が意識不明の中で平然と狼男への警告を出した所でエンドです。
この作品は中盤から狼男が本性を現してから面白くなってきましたね。
まあその分主役の弁護士がバカすぎるなどの突っ込み所はありましたね。
主役がいなければ惨劇は防げたっぽいし警察は無能でいたぶんだけ殺されています。
殺され方は怪力に任せた投げたり引き裂いたりなどでなかなか作り込まれて見応えはありました。
狼男同士の対決もそれなりの時間がありアクション性の部分でも楽しめましたね。
展開も結構町中などでおおっぴらに暴れ回る感じもご近所ホラーと違い見応えがありますね。
序盤はスローな展開ですが中盤以降一気に展開していくのでストレスなく観られました。
正直本性を現したと言ってもビジュアルはほとんど変わらずヒゲや体毛の濃いおっさんでした。
狼男物と違うのかもしれませんがアニメキャラやゴリラみたいな狼男よりはずっとマシですね。
だから狼男物と言うよりもアクションホラーとして見てみた方がいいかもしれません。
そんな感じでなかなかいい作品だったのでバカな主人公に寛容な人にお勧めしたいですね。