並河靖之七宝記念館@京都
京都御所から東南へ・・・
前々から行ってみたかった そして多分実家母も気に入るだろうと
『並河靖之七宝記念館』 にお邪魔しました
もう一箇所実家母が行きたいところの前に 少し時間があるので
小規模ながらも見応えがあり 観光客の方も少ない こちらがいいかなと
三条通北裏白川筋東入 本当に細い路地にありました 静かな通り・・・
落ち着いた造りのご自宅が 記念館となっています
春季特別展「七宝の花を愛でる-かぐわしの小物」 開催中でした
作品の撮影は勿論 なのでこちらに載せることは出来ませんが花ということで 藤 紫陽花 等々 細かな細工を施された 香合 花器 香水瓶 煙草入れが展示室に
並河さんの七宝の技法は有線七宝と呼ばれるもの
金属の胎(ボディ)に、文様の輪郭線として金や銀の線をテープ状にして貼り付け(植線)、その線と線の間に釉薬をさして焼成・研磨を繰り返す技法である
その膨大な工程を経て 輝く美しい作品群が生まれます
美の巨人たちで その製作風景を見ていたので 余計惹かれるものがありました
紫陽花の小さな花びらの 一枚が美しいこと 美しいこと・・・
そしてこちらは 建物・お庭もステキなのですよ
京都工芸繊維大学の学生さん(?)の描かれたパース図が 縁側にありました(うまいこと描かはるなあ・・・)
お庭は写真可だったので しっかり撮ってみました
「植治」こと七代目・小川治兵衛さんが 明治の大事業「琵琶湖疏水」を利用した「水の庭」
室内・廊下部分に座っていると 水の上にぽっかりと浮いたようです
それはこういった造り 池の上に廊下を張り出させているからなのです 柱をささえるのは石・・・
昔のガラスは 今ほど技術がすすんでなかったせいかムラのある仕上がり でもそれが味わいですね
ガラスを通してお庭をみると 蜃気楼のような
応接室脇のお部屋に入ることも出来るので お庭を眺めながらしばらくゆったりとした時間を過ごしました
ここ 好きだなあ・・・