ニコンプラザ大阪 | ガンフロの星雲星団観望記

ガンフロの星雲星団観望記

好奇心旺盛な私の書き放題記です(^^;


大型双眼鏡を使って、山奥などで星雲・星団や、すごく遠~い銀河などを見て楽しんでいます。
天の川が見えるような満天の星々の中を、大きな双眼鏡で巡るひとときは、星空旅行をしているようで最高です!(^^)

私の場合、双眼鏡を選ぶ条件として、裸眼にて無限遠で合焦するかというのが最重要ポイントとなります。私は-5.5Dの強い近視のため、この条件で約半数の双眼鏡は購入対象から消え去ります。瞳孔が開くとピント位置が更に厳しくなるので、昼の景色でギリギリ合焦するものも、購入対象から外します。

 

先日、ヨドバシカメラへ見に行ったモナークシリーズや、とても良く見えたビクセン SG6.5x32WPなども、ほぼ全滅です。また、店舗から遠景の景色が見える売り場も無く、実際に無限遠が出るのかどうかの確信が持てず、煮え切らない気持ちで帰ってくることもしばしばです。知り合いに見たい機種を持っている方がいれば、実際に覗かせて貰えばいいことですが、なかなかそううまくはいきません。もう1Dほど近視度が小さければ、購入対象機種は2倍以上に増えると思うと、もう少しメガネやコンタクトの度数を考えて装着していればよかったとよく考えます。

 

今日は、どうしても見比べたい機種があって、ショールームがあるニコンプラザ大阪へ行ってきました。その機種はEDGシリーズの8x32と7x42です。ニコンプラザ大阪は、ビルの13Fにあるガラス張りのショールームで、ほぼ無限遠の遠方の山々まで見渡すことができます。2台をお借りしイスに座ってじっくりと見比べてきました。静かな上に景色のよいところで、ゆっくりと見比べができ、本当にとても気持ちの良い時間でした。

 

 

見比べの結果として、EDG7x42は無限遠でピントが出ないことがわかりました。私は左目がより悪いのですが、双眼鏡には左右の視度調整機構が付いているので、双眼鏡を左右逆にするとピントが出るときがあります。残念ながらそのやり方でも7x42は無限遠にピントが出ませんでした。変わってEDG8x32はかなりの余裕を残してピントが出ます。無限遠のピント位置を過ぎてもまだ回るピントリングは実に頼もしいものです。ピントが出る出ないの差はあっても、折角の機会ですから、数百メートル先のビル群などで見比べをしました。この2機種は思いのほか差がありました。7x42が優れているのは当然ながら明るさなのですが、それ以外では色の確かさとコントラストです。色収差の量、周辺までの像の破綻、などはハッキリわかるほど8x32が優れています。特に色収差の少なさは特筆もので、ピーカンの街並みで、しかもビル群は全て逆光という色収差では極めて厳しい条件でも、中心部ではほぼ色ズレがないばかりでなく、周辺に出る量も淡く少ないです。7x42ではチラチラと濃い紫色の色収差が出て、少なからず気になります。条件が厳しすぎることを考慮すれば、こんなものなのでしょうが、それにしても8x32は優秀です。最周辺像質も、見かけ視界のより広い8x32の方が破綻が少なく対象がハッキリと見えます。食指が動く素晴らしい双眼鏡だと感じたのですが肝心の価格がちょっと…(*_*)