※この記事は過去記事の再構成です
諸君、ご壮健かな。
まずはあのシーンを思い出してほしい。
一年戦争でシャア・アズナブルなど多くの敵に襲撃される、少年アムロ・レイ。否応なく戦場に駆り出される自らの環境に辟易する。
才能があるのに戦うのが怖い。
無理もない感情なのだが。
ウジウジ。
ストライキ。
もう逃げ出してストライキ。
フラウ・ボウの説得にも聞く耳などもたない。
そこに艦長ブライト・ノアが現れ。
アターック!!!
突然に殴られたことに、アムロは思わず抗議をするが。
構わずセカンドアターック!!!
よく見ると、手の甲で一撃。裏拳です、これは完全に裏拳の映像です!
脳が揺れてます。
耐えかねたアムロ!
出るよ、ここで出るよ。
あの名言が!
「二度もぶった!親父にもぶたれたことないのに!」
そう。
人権などお構いなしの鉄拳制裁。三船美佳なら高橋ジョージに、抗議のつばを吐いてもおかしくないシーン。
この抗議は、正当なもの……。
じゃない。
アムロはすでに過去に罪を犯している。
そう。
君の発言は矛盾しているのだ。
アムロがガンダムに乗る前。シャア・アズナブルの部下、デニムとジーンがサイド7に攻めてきたとき、民衆は非難を命じられる。
しかしアムロは隊列から離れている。そのアムロを心配して、列を離れるフラウ・ボウ。そして足を止める彼女の祖母や母。
その時。
容赦なくザクのマシンガンが炸裂!
なんと、フラウの母たちが犠牲に。
泣きじゃくるフラウ。
そのフラウを慰める、親父にぶたれたこともないアムロ……。
じゃない、アターック!!!
完全に矛盾している。
これはスイスの心理学者ジャン・ピアジェが唱えた「自己中心性」、2歳から5歳頃に経る世界の見方や認識の仕方の典型ではないか。
すると人類の革新「ニュータイプ」へ進化していったアムロ。発達が2歳~5歳で止まっていたからこそ、無垢にニュータイプへと進化したのではないか?
そんな思いにとられながら、結論。
女性に手を挙げるのはやめましょう。
最近は逆が多いらしいけど。