ジジイによるジジイのためのジジイコーヒー。
我が桃源郷よ、いずこへ!?
もうこの世には、愛すべきエデンはないのか!
ジーク・オジン!
と、叫びから始まる今日の記事。
なにか?
坊やだからさ!
じゃなくて。
それは、我ら疲れたオサーンの憩いの場として愛された場所がある。
そこは喫茶。
何が憩いの場かと言うと。
厨房もウェイターも。
社員もアルバイトも全ての戦士が。
ジジイで構成されているのだ!
ジジイが懸命に料理を作る姿。
ジジイが必死にテーブルを拭く姿。
店まですすけてくたびれている。
嗚呼…。
なんとほほえましいのだろう!
これが萌えというものか!
萌の破壊力なのか!?
そうやって、オサーンとランチを楽しむ聖地。
「あ、ない…」
そう。
ないのだ!
我らのジジイコーヒーが!
そこは閉鎖され。
中では、あの愛したカウンターが解体されている。
「時代が終わった…」
脱力感に包まれた。
もう何も手につかない。
苦しい毎日が続いた。
補給艦からはぐれた戦闘機のように、明日なき戦いが続いた。
そんなある日。
薄ぐらい地下街を歩いていると。
同僚オサーン「おい…」
その声に押されて、私は横を見た。
すると、そこには。
ジジイたちがいた!
私は目を疑った。
(つづく)