諸君、ご壮健かな。
サザエさん。
どこにでもあり。
当たり前の光景なのに。
貴重な光景。
みんなについて行くと。
こっちこっちー。
そう。
ここに。
長谷川町子美術館がある。
サザエさん通りの喧騒から少し離れ。
静かな住宅地にここはある。
長谷川町子がここを歩いたと思うと。
なんだか胸があつくなる。
入る。
そして、まず思うこと。
ここは、サザエさん美術館ではない。
あくまでも長谷川町子美術館であり。
彼女の生涯そのもの。
彼女は、家族で引っ越してきて。
自ら手売りで漫画を売り込んだ。
断られても断られても。
何度も何度も。
母親は強くて。
姉は協力的で。
その一丸となった様は。
サザエさんの世界そのもの。
彼女は絵が好きだった。
たくさんの絵を、著名無名関わらず買った。
しかし、ある人から言われた。
「絵は多くのひとに見てもらった方がいいんだよ。」
そこで奔走し。
できたのが、ここ。
長谷川町子美術館。
たくさんならんだ絵を見て。
共通すること。
粗削りな写実。
それは生活そのものであり。
サザエさんそのもの。
自らのうちにもあるもの。
彼女の作品が。
いつまでもいつまでも愛される理由。
それがそこにはあった気がした。
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