諸君、ご壮健かな。
シャア!は先日。
新宿にいた。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20130401/11/gundamtime/f2/ae/j/o0480064012482724676.jpg?caw=800)
鉄腕アトムがいる。
手塚治虫版画展。
日本のアニメの先駆者。
アトムが飛んで50周年にあたる今年。
手塚先生に触れる機会が多くなった。
ネットの世界で、手塚先生イズムの同志がいたこともあるが。
鉄腕アトムの葛藤。
これについて何度か、思いを書いたことがあるが。
シャア!が一番心揺れる作品は。
無免許の医師と蔑まれながら。
その技術は誰にも負けない。
そのうらに潜む。
手塚治虫の思い。
体制への不満。
手塚先生は、ブラックジャックを書く頃。
ヒット作に恵まれず、不遇だった。
それを見かねた出版側が。
最後の花道で依頼した作品。
ブラックジャック。
シャア!は思う。
人気が斜陽になり、手塚先生は苦しいだけだったか。
いや、違うのではないか。
人気作家の頃には書けなかった、本当に描きたい作品。
それが、ブラックジャックではないか。
この作品を描くために。
手塚先生は、医師免許を取ったという。
なんという、熱意だろう。
鉄腕アトムで描けなかったこと。
人間に対する疑問、迎合の拒否。
その気迫がこもった作品。
ブラックジャック。
先生のタッチがはっきり残る版画は。
どす黒い色調でありながら。
滑らかなラインが、いかにも優しい。
人に絶望しながら。
人に期待する。
先生の優しさが、確かにそこにはあった。
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