(近況報告)練馬へ「アトムが飛んだ日」を観に行ってきました ~アトムの哀しみ~ | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

諸君、ご壮健かな。



シャア!は。




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練馬にいた。




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ブーン。



このシルエットでわかるだろう。




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そーらーをーこーえてー。



そう。

手塚治虫の名作「鉄腕アトム」。


テレビアニメの金字塔であり。

初回放送から50年たったのを記念して。


「アトムが飛んだ日」展。


これを開催するのだ。




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いらっしゃーい。



アトムの無垢な笑顔。


この笑顔をみると、だれもが元気をもらえるが。

その内面には、哀しみが詰まっている。




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さあ、入場だ。



手塚治虫は大阪に生まれ。

すぐに宝塚に移り住んだ。


そのため、先日行った「手塚治虫記念館」は宝塚にあるのだが。

そのあとは。


練馬が長かった。




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その練馬だからこそ、50周年の催をするのだ。



これも先日行ったトキワ荘で若手と語らい。

新しい漫画というものを作り上げた。


そしてそのあと、これも先日行った東映に勤務し。
サラリーマンにはなれなかったが、アニメのを学び。


自ら虫プロを設立し、新しいアニメへの挑戦が始まった。



シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~
アニメ・鉄腕アトム。



膨大な経費がかかり。

商売にはなりえない、といわれたアニメ。


しかし、弱小・虫プロだからこその、様々な工夫により。

経費を圧縮しながら、質は向上していく。


しかし、時代の流れは残酷だった。


虫プロは、手塚治虫の人気凋落と共に。

ついに倒産に追い込まれてしまう。


もう誰もが、彼は終わりかと思った。

この逆境で消えていくと思った。


だが、手塚治虫は復活した。


最後の花道と用意された「ブラック・ジャック」の新連載の場は。

いつしか、ヒット作の連載の場所になる。

そして、「火の鳥」「アドルフに告ぐ」など大人の作品を発表。


挫折は彼にさらなる才能を与えたのだ。




シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

鉄腕アトム。



彼の生い立ちは悲しい。

天馬博士が、死んだ息子に似せて作ったアトム(トビオ)。


しかし、成長しないと理不尽な不満の虜となり。

アトムをサーカスにうっぱらって、行方不明になる。


サーカスでひどい仕打ちを受けるアトム。


しかしアトムは優しく、他のロボットたちに接し。

過酷な団長の命の危機を、身を呈して守る。

それをみて団長はいう。


感情がないロボットに、礼なんか言えるか、と。


感情を持つこと。

これは、人間らしさの最たるものである。


そこには笑顔あふれる優しさもあり。

団長のような冷淡さもある。


シャア!は。

ここでふと思う。


それを持つことは幸せなのか?


アトムのように、やるべきことをやり。

その中は、赤子のように無垢である。


そこに感情を入れていくこと、幸せであるのか?

感情を理解すること、苦悩ではないのか?


アトムが戦いの中で、また一つ感情を理解するたびに。

大きな重しを背負わせられているようで、その笑顔が悲しくなる。



嗚呼。


人が生きること。

どんなにか大変なことだろう。


入口で上映されていた、第1話を観て。

シャア!は、ふとそう思った。





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