諸君、ご壮健かな。
ふと見上げる。
この逃れることのできないほど。
強烈な力を持ったうねり。
その傷あとを伝えたいのだが、この写真が限界。
これ以上の写真を撮ることは。
ものすごく不遜で無神経な事に思えて。
ファインダーを下ろしてしまう。
しかし。
わずかに残った希望のように。
その希望を胸に。
ここで、スタッフたちは。
再起すべく、準備を進めていたのだ。
そして。
その懸命な努力に。
感謝するのはこっちなのに。
その心に。
もう一つ、感謝が積み重なる。
なんだか心が温かくなる。
それはもはや復旧ではなく。
復興。
様々な展示があったが。
今回のテーマは。
テレビもラジオも新聞も。
利益なんかは考えず。
人々の安否を伝え。
情報を発信し。
勇気を与えた。
非常用電源が落ちる。
その瞬間まで。
喉の避けるまで。
ひたすら伝え続けた。
そして、戻ってきた。
何もない川べりで食いしばる009。
彼のこんな顔は。
萬画の世界でみたことがあっただろうか。
石ノ森章太郎は。
震災の起こるはるか前に。
こんなことを書いていた。
思う。
戦争を潜り抜けた我々は。
なにがかわったか。
震災を潜り抜けた我々は。
なにがかわったか。
震災を超えた戦鬼たち。
その視線の先には何が映っているのだろう。
シャア!は、心に向き直った。
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