諸君、ご壮健かな。
前夜、傷心の仙台の夜を過ごしたシャア!。
翌日、温もりに触れてみたい漫画家がいた。
それは。
石ノ森章太郎。
先日、ククルスと亀夫といったトキワ荘の街。
友のナポリタンやみなみさんは。
手塚治虫先生や藤子・F・不二雄先生に惹かれ。
もちろんシャア!も惹かれたのだが。
ご存じ、シャア!の頭の中は、9人の戦鬼で一杯。
※サイボーグ中毒の記事は → ここ
サイボーグ009を生んだ彼の育った街とは。
宮城県にある。
そのぬくもりに触れようとやってきたのが。
石ノ森章太郎ふるさと記念館。
ここに入る前に。
向かったのは。
車の通りも少ない静かな町。
そのあちこちに。
彼女はサイボーグ003。
遠くのものを見たり聞いたりできる。
NARUTOやONE PIECEの原点も。
潜在的に、ここにあるのではないか。
9人だし。
で、歩くこと数分。
中に入る。
しかし、ありふれた旧家。
このありふれた旧家から。
夢がたくさん生まれた。
ものすごいロマンではないか。
章太郎少年は、なにをみていたのか。
どこまでも好きとおった夜空の向こうに。
都会への憧れ。
宇宙に対し手を伸ばし。
自然に耳を澄ました。
そして、その研ぎ澄まされた感性は。
東京でマンガが流行の兆しを見せた時。
章太郎少年は思った。
「これなら僕にも描ける。」
その理由のない自信が。
形になった。
その踏みしめた歴史が。
この向こうに詰まっている。
あの頃のままの島村ジョー(009)も。
今の時代の島村ジョーも。
その内面は何も変わらない。
絵がかわろうが。
声がかわろうが。
手描きからCGになろうが。
私たちの中のジョーは変わらない。
変わらずに。
私たちに残ったちっぽけな勇気に、力をくれる。
もう、先生はいない。
亡くなってしばらくが経ってしまった。
でも。
確実に。
かつての少年たちの心に残っている。
同志たちの心に残っている。
嗚呼。
自然を見つめることが好きだった先生。
きっと、今でも。
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