(コラム)クェスは人に絶望し、デスラーは人を見直す気量をもつダンディズムなのです。 | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

諸君、ご壮健かな。


シャア!が大好きな二つの物語。

 

 

 

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア。
 
 

と。

 

 

 

 

宇宙戦艦ヤマト 完結編。
 
 




これを見ていて、思った。

人は、加点法のほうがいいと。

そんなことを、今日話してみたい。

まず、減点法の代表。


 


シャアに恋して ~ガンダムマニア~
機動戦士ガンダムに登場する、クェス・パラヤ。


彼女に対し、後味の悪い思いをした人も多いだろう。
それはなにか?

彼女は、減点法なのだ。


一年戦争の英雄、アムロ・レイに憧れ。
彼にくっついて歩くが、アムロが恋人のチェーン・アギと仲がいいのを見て、一気に幻滅し。

好きだったはずなのに、大嫌いになる。


それは誰に対しても一緒で。
おそらく、その後に惹かれたシャア・アズナブルに対しても、ほんの少しの欠点で幻滅していただろう。

この類いの人は、共通している。
それは、どんなに仲良くなっても。

相手の欠点を、無意識に探していること。


必ず人は、私を裏切る。
そんな風に思っていないだろうか。

それは、実は自分が裏切っていたりする。

仲がいいのに欠点を探している。

 

考えてみよう。

完璧な人間などいないのだ。

 

自分は完璧な人間だろうか?
きっと違うだろう。

なら、相手だって。



対して。




シャアに恋して ~ガンダムマニア~
宇宙戦艦ヤマトのデスラー。


彼は、宿敵である宇宙戦艦ヤマトの乗員・古代進と。

命を懸けた戦いをしながら、森雪との深い愛を見て。

 

古代に対し、友情を感じる。

 

命を奪いあう敵と言えば。

究極のマイナスの相手。

 

しかし、その中にも賛美する点を見つけ。

しっかりと評価する。

 

 

減点法の人は、どんどん自分から相手を遠ざけていく。

加点法の人は、なにがあっても人を許し歩み寄っていく。

 

頭ではわかっていても。

その本質はなかなかに変えられないもの。

 

デスラーにシャア!が惹かれる理由。

それはこの奥行きなのだ。

 

 

 

 

アニメから、哲学的な事を考えた夜だった。

 

 

 

 

 

 

 

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