諸君、ご壮健かな。
・・・。
シャア！は愕然としていた。
なぜなら。
・・・。
これ・・・。
幻覚じゃないよね？
現実。
ものすごく虹色。
このハイセンスな色調に、ビビるシャア！。
恐る恐る。
近づいてみる。
・・・。
カオスだ。
なんだろう。
色んな人の魂が結集したような。
みていると、不思議な渦に巻き込まれていきそうになってくる。
・・・。
なんでだろう。
なんか、もやもやする。
今なら、アムロ・レイがガンダムで飛び出した気持ちがわかる気がする。
店主は機動戦士ガンダムではないと主張しているらしいが。
これはガンダムではないか？
そういう疑念が、全く消えない。
しかしその内面から沸き起こる執念と言えばいいか。
店主の気概を感じる機体だ。
このもやもや感。
シャア！は。
満足だ。
これで心おきなく帰れ・・・。
あ。
そういえば。
ここ、ラーメン屋だった。
マイケル作戦を推進するものとして。
なんとも恥ずかしい。
このまま帰れば、カミーユ・ビダンに馬なりでボコ殴りにされるところだ。
修正できない顔になるのは勘弁だな。
ということで。
入ってみる。
で、オーダーしたのは。
野菜チャーシュウ麺。
※「ウ」がポイント。
もぐもぐ。
味は・・・。
普通にうまい。
敢えて特徴を言うなら。
細麺で、やや塩分が強い。
それよりなにより。
店のおばさんからお土産をもらった。
この人情がうれしい。
入っていた袋はなぜかスティッチだが。
最後まで、このアバウトな感じがここちよい。
都会でのせかせかした生活が遠い昔のことのようだ。
福島を満喫してお金を払い。
満足したシャア！が店を出ると。
ふと気がついた。
機体が破損している。
そう。
ここは被災地なのだ。
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