[その瞬間、君に恋をした] ブライト・ノア「アクシズが落下していく時」 | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

※この記事は過去記事の再構成です



諸君、ご壮健かな。



読者の諸君は、うすうす気が付いているだろう。そう。


シャア・アズナブルに負けないくらい、私はブライト・ノアが好き。


あの、静かな中に時折見せる熱き心。ニュータイプのような超絶した能力は何もないが、実直に職務を全うする姿勢。


私は、彼の生き方に共感と哀愁を覚える。


今回紹介するのは、第二次ネオ・ジオン戦争の終盤。アクシズの爆破に成功したものの、後ろ半分が地球に落下し始め、人類の滅亡が迫っているシーンである。



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シャアに恋して ~ガンダムマニア~


ブライト・ノアを中心とした工作員の作戦は成功し、要塞・アクシズは爆破される。



シャアに恋して ~ガンダムマニア~


その破片が、ブライトの乗船するラー・カイラムを襲う。



シャアに恋して ~ガンダムマニア~

艦内では、落下速度の再計算がおこなわれていた。その結果は無情なもの。


アクシズの後ろ半分が爆破の衝撃で減速、このままでは地球に落下する。



シャアに恋して ~ガンダムマニア~

ブライトは苦悩する。


「結果的に、シャアの手助けをしたのか!」



シャアに恋して ~ガンダムマニア~


息子・ハサウェイも、飛散物に揺れる。絶望感が宇宙を包み始める。



しかし。

アムロ・レイはあきらめていない。



シャアに恋して ~ガンダムマニア~

シャア・アズナブルの脱出ポッドを、アクシズに叩き込む。まるで、これから自分のやることを見ていろ、と言わんばかりに。



シャアに恋して ~ガンダムマニア~ 


そして、アクシズに取りつき、νガンダムで押し戻そうとする。


「νガンダムは伊達じゃない!」



シャアに恋して ~ガンダムマニア~

機体は、大気圏の摩擦で燃え尽きていく。





シャアに恋して ~ガンダムマニア~ 


そんな吹き荒れる爆風の中。



シャアに恋して ~ガンダムマニア~


ロンドベル内では、ブライトが叫んでいた。


「ラー・カイラムで、アクシズを押すんだよ!」



シャアに恋して ~ガンダムマニア~

「地球が汚染されるのを、黙って見ていられるか!」


ブライトは、なだめようとする部下に食い下がる。



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このシーンは、アムロ・レイシャア・アズナブルのやり取りに目が行く。


しかし私は、その傍らでもがくブライト・ノアに目が行くのだ。


ブライトには、二人のようなニュータイプの能力はない。サイコフレームの共振などという、超絶した力も感ずることはできない。


彼は、自分の作戦の失敗の重大さに責任を感じ、自分の身をなげうってでも地球を救おうとする。


そんな彼の現実で全力をつくす男気に、私はものすごく心を打たれる。


その心中には、アムロら若者に、最後の最後まで頼らねばならない、申し訳なさ、口惜しさ、悲しさ、いろんな思いが透けて見えるのは私だけだろうか。



ブライト・ノア。

大人になるたびに、魅力がにじみ出てくる。







[参考文献]

 





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