諸君、ご壮健かな。
私はここにいる。
桜木町。
タワーだの、コスモクロックだの軟弱の徒の多い町。
船を眺める。
なんでこんな場所にいるかというと。
今年中に行かなければいけないところが、ひとつあるのだ。
それは。
横浜の「BARジャブロー」。
ここに行く機会を、虎視眈々と狙っていたのだ。
そこで私は、相棒のドレン(さくま )と待ち合わせをし
連邦の根拠地を叩こうと、重い腰を上げたのだ。
桜木町は、意外と乗降客が多い。
ここでドレンと合流できるのだろうか。
そんな不安も一蹴。
改札の真ん前で待っていてくれた。
ドレン。
君の友情に感謝するぞ!
で。
歩く。
ひたすら歩く。
途中、いくつかの歓楽街や風俗街という難関を潜り抜け
私たちはたどりついた。
おおお!
すでに、私の潜入作戦の情報を仕入れていたのか。
さすが連邦。
やるな、ブライト!
注意書きが書いてある。
「ガンダムが好きな方」 連邦は腐っていると思う。
「ニュータイプが好きな方」 私はできそこないだ。ドレンはオールドタイプだ。
「親父にも殴られたことのない方」 殴られたことがある。
「企業戦士な方」 仕事はいい加減だ
なんと!
私が当てはまるものは「軟弱者」ぐらいである。
あからさまな拒否反応に、私の戦意は逆に高揚する。
負けるもんか。
負けるかも。
女性兵士を募集している。
なるほど。
ニュータイプや強化人間は女性が多いからな。
戦力に飢えているのは、連邦も同じなようだ。
そして、地下通路を慎重に下りていく。
おお、伝説の!
あえて中身は触れまい。
で、つきあたりには。
その重厚感のある鉄の扉に、私は一瞬息をのむ。
しかし、ここで逃げるわけにもいくまい。
ここで逃げたらすべてが無駄になる。
電車代、560円が無駄になる。
で。
開けた。
「ジーク・ジオン!」
カウンターパンチで大音響の歓声。
ん?
しかし、ここはジャブロー。
なぜに?
「ここは、ジャブローに潜入した兵士たちの集うところです。」
なるほど!
気持ちが緩む。
警戒心は、消える。
そして。
目の前は戦場だ。
モビルスーツバリエーションに搭乗していたジュアッグが、ミサイルを打っているようだ。
こっちに銃口を向けるな。
私はこれでも味方だ。
頼りにはならないが。
さて、何を頼もう。
メニューを見る。
なんだかよくわからない。
私は迷った。
しかしドリンクは迷わない。
「赤い彗星」
そんな横で、ドレンは「ソロモンの悪夢」。
なぬ?
ガトーのほうがいいの?
えーん。
そんな悲しみの横では。
激戦が繰り広げられていた。
次回、ここで知り合った、新たな同志を紹介しよう。
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