※この記事は過去記事の再構成です
諸君、ご壮健かな。
機動戦士ガンダム放映から早40年余り、今も人々を魅了し続ける男。
「赤い彗星」
シャア・アズナブル。
そのカリスマ性はアニメの世界を飛び越え、哀戦士(ガンダムオタク)以外の一般の正常な人でも、知らない人はいないほどだ。
たがたとえ彼の生涯は知っていても、彼のモデルとなった人物を知っている人は何人いるだろうか。
その人物は第一次世界大戦時のドイツにいた。それはシャアに負けないくらい、カッコいい人物だった。
彼は第一次世界大戦にて、ドイツ軍で「エースの中のエース」と言われた男。異名からして、シャアの匂いがプンプンする。それは。
「レッドバロン」
まだ空中戦が主線ではなかった第一次世界大戦において、前人未踏の80機撃墜を達成。その紳士的な態度は「天駆ける騎士」と賞賛されたといわれている。
ほか異名も、妙にシャアっぽい。
ドイツでは「赤い戦闘機乗り」。
敵国のフランスでは「小さな赤」「赤い悪魔(混じってる!)」。
イギリスでは「赤い騎士」「赤い男爵」。
では数々の異名に「赤い」と付くのはなぜか。
そう、その理由は。
彼の戦闘機が真っ赤に塗られていたからなのだ。
騎士道精神。
ハンサム。
プライドが高い。
自信家。
機体が赤い。
さらには撃墜した敵パイロットを手厚くもてなすなど、敵でも実力あるものは評価したという態度。
それは歴史上、第二次大戦でも占領されたドイツに対していい印象を持たないフランス国内ですら、未だに英雄扱いであることからもわかりる。
そんな英雄の名をほしいままにした彼。
26歳の若さで、古傷などにくるしみながら戦死をしてしまう。
これはシャアに直すと、グリプス戦役のころ。
このあたりから、シャアが心の傷に苦しみ、クールさが消えていくのと関係しているのだろうか。
「ララァは母に・・・」
という発言で、その晩節に男を落としたシャア。
そう言った意味では、早くに戦死したリヒトホーフェンは、よかったのかも知れない。
(シャアのページ )