The Best Of My Love イーグルス3勝目 | 自然と音楽の森

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20140922Eagles

 ◎The Best Of My Love
 ▼ベスト・オヴ・マイ・ラヴ
 ☆Eagles
 ★イーグルス
 released in 1974 from the album ON THE BORDER
 2014/9/22

 今日の1曲はイーグルス。

 フィラデルフィア・イーグルス開幕3連勝!
 今週も「鷲の曲」を上げることができてよかった。

 1勝目は曲名、、2勝目は歌詞でした。
 3勝目の今回はアルバムジャケットに鷲が登場、そこからの選曲です。

 鷲、のはずですが・・・



 フィラデルフィア・イーグルス、第3週目はホームにワシントン・レッドスキンズを迎えての戦い。
 ワシントンは同じ地区での優勝を争うライヴァル同士で、1シーズンにホーム&アウェイの2試合を行いますが、今回はその1戦目。
 午前2時からGAORAで生中継していましたが、さすがに起きられず、4時前に目覚めて後半だけ生で観ました(今日は仕事休みです)。

 試合結果

 レッドスキンズ 34-37 イーグルス

 わがイーグルスは今回またしても逆転勝利を収めました。
 第2クォーターで一時10点差をつけられていましたが、そこからもつれた試合をなんとかねじ伏せたといった試合。
 開幕から3試合連続逆転勝ちを収めたのは、NFL史上初だそうで、ひとまずうれしい記録には違いない。
 
 ただ、逆転したということは、裏を返せば、ディフェンスがいまいち。
 今回も解説の村田さんがディフェンスの緩さについてソフトな言葉で突いていましたが、これから引き締めてゆく必要はありそうです。

 もうひとつ、イーグルスは反則が多すぎる。
 反則をすると5ヤードから15ヤードを相手に与えてしまうことになるのですが(これを罰退という)、前の試合は100ヤード近くを相手にやってしまいました。
 100ヤードといえばアメリカンフットボールのフィールドの端から端まで、と考えると大きい。
 これを可能な限りなくす努力も必要だと、ファンとしては思います。
 反則ほどしらけるものはないんですよね、せっかく味方がいいプレイをしたのに、相手に有利になってしまう。

 反則といえば、後半に、クォーターバックのフォールズがインターセプトされた後、相手の選手に無防備な状態でタックルされて倒れ、一時自力で起き上がれない状態になったのははっとしました。
 幸い、脳震盪でもなく、他も大丈夫のようでプレイを続行していましたが、でもちょっとした不安を抱えてしまいました。
 ちなみにそのプレイは、ビデオリプレイの結果インターセプトは取り消され(ボールが地面に着いてキャッチ不成立)、フォールズにタックルをした相手ディフェンスの選手が退場、さらに仲裁に入ったイーグルスの選手もひとり退場となりました。 

 しかしそれ以上に痛いのは、の試合、オフェンスの文字通り中心選手であるセンター(ボールを股間からクォーターバックに渡す人)のケルシーが負傷してしまったこと。
 オフェンシヴラインメンは、ランニングバックが走るルートを切り開くのと、クォーターバックがパスを投げるまで相手を防ぎとめる役割がありますが、ケルシーは巨漢でありながら先に立って道を切り開く技能に長けた選手。
 今日の試合も、先週は大活躍だったRBのマッコイとスプロールズが揃って不調だったのは、影響が出てしまった部分と思われます。
 代わりに入った選手は、代わりは務まらなかったようで、この穴は大きい。
 ケルシーは胸筋断裂だと報じられており、来週以降は厳しいかもしれない。
 おまけに、先に書いたプレイで退場になった選手がオフェンシヴラインマンで、イーグルスはこの試合、控えのオフェンシヴラインメンをすべて使うという危機に陥りました。
 こちらも来週以降心配です。

 フォールズは今回も結果として3TDパス、インターセプトなし、レイティング120以上を記録、もう2年目のジンクスはないとみてよさそうですね、よかった。
 
 しかし今回は相手のQBカーク・カズンズがインターセプトをひとつ喫したものの、フォールズに劣らない活躍を見せ、ワシントンも今後は上がってくる可能性を感じました。
 ランディフェンスがよかったのも今後に向けて好材料。
 まあ、ここはライヴァルだから相手を讃えるのはこの辺にしておきますが。

 イーグルス、来週は敵地でサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦に挑みます。
 サンフランシスコは今週も負けて現時点で1勝2敗。
 昨年も3週目までは1勝2敗だったので、スロースターターなのかもしれないですが、本調子になる前にイーグルスとしてはここで叩いておきたいです。




 さて「鷲の曲」。

 イーグルスのThe Best Of My Loveは、すべてのロックの楽曲の中で僕が最も歌の旋律が好きな1曲です。
 
 口ずさんでいると自己陶酔するほど素敵な旋律。
 甘美で、気持ちが高揚しつつ、力強さも感じる。
 それをむくつけき男たちがやっているというのが、励みにもなりますね。

 歌詞も最高に好きな曲ですが、特に
 "Every morning I wake up and worry, what's gonna happen today"
 このくだりが、ロックの歌詞で最も好きなひとつ。
 
 「毎朝、僕は目覚めて不安になる、今日はどんなことがあるのだろう」
 男女の仲がうまくゆかなくなりそうな状況でもう一度やり直したいという歌ですが、もっと普遍的に、恋愛とは関係なく、人は皆、朝起きると今日はどんな日になるだろうと思うものではないか。
 もちろん不安ではなく期待で胸いっぱいの日もあるだろうけど、言葉の数が制限された歌詞で表すには、不安のほうが物語性が高まります。

 今朝は目が覚めて、イーグルス勝ってるかな、とテレビをつけるまで不安でした。
 実際、その時点ではまだ負けていたので不安が的中したわけですが、でも一方で、不安は希望にもつながる、今日はまた逆転で勝てる、と信じてテレビを観始めました。
 
 それはまあ喩えですが、僕は「人生訓」につながる歌詞を持った曲が好きなのです。

 今回のYou-Tube映像は、1977年ヒューストン公演からの映像がありました。

 アコースティック・セットで、ドン・ヘンリーもドラムスを離れアコースティック・ギターを持ち、グレン・フライは12弦、あまり写らないジョー・ウォルシュももちろん、でもランディ・マイズナーはプレシジョンベース。
 さらにはゲストとして作曲者のひとりでもあるJ.D.サウザーがギターを抱えてステージに現れます。
 つまり、アコースティックギター4本、豪華ですね。

 ペダルスティールギターの音色が響いていますが、画面にひとりだけ写っていないドン・フェルダーの演奏でしょう。
 このペダルスティールの音が、鷲が帆翔(はばたかずに上空を舞い飛ぶこと)する姿を想像させてくれます。
 まあこれは後付のイメージでしょうけど、勇壮な響きには変わりない。

 この曲は歌が、美しい旋律と分厚く男臭いコーラスがすべてだから、この演奏は納得ですね。

 しかしそれにしても、ドン・ヘンリーの綿あめのような髪型が可笑しい、時代を感じました。

 この曲は思い出も思い入れも深いので、またいつか独立した記事を上げたいです。
 NFLの話題と絡めると曲への思いが薄まってしまいそうなので・・・
 今回はこの映像と歌をお楽しみください。



 しかし、曲以外で言いたいことが。

 このアルバムON THE BORDERのジャケットは「鷲」と書きましたが、僕にはオオタカにしか見えません。
 大きさがあまり大きくなさそうであること、眼に黒くて広い帯(過眼線という)があること、尾羽に黒い横帯が数本入っていることから、バーダーとしてはオオタカと識別しないわけにはゆきません。

 まあ、アートワークは多分本人たちはアイディアを出すくらいで不覚は関わっていないのでしょうけど、もしかして、「俺たちは鷲のように羽ばたいたはずがまだ鷹くらいだったか」と自嘲的に表したかったのかもしれない。
 というのは、はい、邪推でしょうね。
 
 でもやっぱり、なぜオオタカなのかは悩みどころです。
 
 ちなみに僕は、つくばエクスプレスの「流山オオタカの森」駅に行ったことがあります、あ、どうでもいい話でしたね・・・

 余談ついでに、同じ科の鷲と鷹は大きさで分けるとよく言われますが、基本的にはそうだと思います。
 でも、沖縄のカンムリワシはクマタカよりもはるかに小さい。
 これは、「わし」「たか」という和語とその概念が形成された後に、クマタカより小さなカンムリワシが見つかった、というようなことなのではないかと推測します。

 なお、クジラとイルカも大きさで呼び分けますが、それは確か例外がなかったと記憶しています。

 なんて、話が脱線し過ぎましたが、ジャケット以前にそもそも鷲というバンド名のイーグルスですが、そればかりに頼るわけにはゆかないので、今後はもう出てこないかな。



 NFLの話題に戻って、今年は面白い!
 
 第3週時点で、3戦全勝しているのが、わがフィラデルフィア・イーグルス、アリゾナ・カーディナルスとシンシナティ・ベンガルズと、早くも3チームのみになりました。

 この3チームというのが新鮮。
 そこには、昨年のスーパーボウル覇者シアトル・シーホークス、SBで負けたデンヴァー・ブロンコス、常勝のニューイングランド・ペイトリオッツ、そしていつも強いサンフランシスコ・フォーティナイナーズといった名前がないのが。

 今年は13勝できるチームが現れないかもしれない。
 ほとんどどのチームもスーパーを狙える、いや半分くらいかな、面白いシーズンになってきました。

 だからわがイーグルスは、余計にここでサンフランシスコを叩いておきたい。

 あ、でも、この曲を選んだのは失敗だったかも。
 だって、イーグルスはウェストコーストのバンド、来週当たるのはサンフランシスコ・・・
 なんて、気にしない、気にしない。

 Fly, Eagles Fly!