ついに来週8日月曜日から東京穀物商品取引所と関西商品取引所でコメ先物取引が試験上場されます。
先物市場の取引開始が72年ぶりの復活ということで、新たな指標価格として注目されています。
現在のコメ取引は、出荷業者と卸業者による相対取引が大半ですが、先物市場では市場参加者の需給関係によって価格が決まるため、価格形成の様子が消費者にも分かるようになります。
コメの先物取引は、江戸時代(1730年)の大阪・堂島(堂島米会所)で始まり、戦後の経済統制まで約200年もの間続いた市場で、現代の先物取引の仕組みを備えた世界で始めての公設先物取引市場でした。
さて、それでは来週の取引復活を前に、簡単にコメ取引について説明をさせていただきます!
まずは、コメの生産について、、、
すでにご存知かと思いますが、
コメの生産は年に1度だけです。
5月春に田植えをし、6月~8月にかけて生育、9月~10月が秋に刈取りをします。
コメ価格の変動要因としては、生育状況や作柄概況、予想収穫量などで、天候に左右されることから、冷夏や大雨などの気候の変化で収穫量が変わると価格も変動していきます。
▼農林水産省(統計部)が発表する統計には以下のものがあります。
7月下旬 早期米生育概況
8月下旬 作柄概況
9月下旬 作柄概況
10月下旬 予想収穫量
12月上旬 収穫量確定値
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■コメ先物取引 取引概要 <東京穀物商品取引所>
標準品: 関東産コシヒカリ(茨城県産・栃木県産・千葉県産)
※米トレーサビリティ法に基づく記録がなされ、
かつ産地情報の伝達が可能な米穀であって、
農産物検査法に基づく検査規格水稲うるち玄米1等合格品
(正味30kg 紙袋入り)の当年産。
取引単位: 6,000kg(100俵・200袋)
倍 率: 100倍
※10円の値動きで1,000円の差損益となります。
(10円×100倍=1,000円)
*手数料・消費税は別途かかります。
限 月: 連続6限月制(れんぞくろくげんげつせい)
※取引開始当初は3限月で開始します。
(2011年11月限、2011年12月限、2011年1月限)
呼 値: 60kg(1俵)
呼値単位: 10円
取引時間: 日中取引 9:00~15:30
夜間取引17:00~19:00
納会日: 当月限の属する月の20日(営業日でない場合は前営業日)
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以上、コメ先物取引に関する簡単なご説明でした。