今日の記事を理解していただけるほど私に文章力があるかどうかは自信がないのですが。。
病気や事故でお父さんが急逝されたご家庭の方はお許しください。

今日あるセミナーに出かけました。
帰りご一緒になった男性と、少しだけ御堂筋を歩きました。
法律事務所で働いておられるそうですが、ご自分から施設で育ったことを話され、離婚の相談を耳にするたび子どもの事を考えて欲しいと願われるそうです。
彼はお父様が統合失調症だったので、自分がその病を発病するのではないかと、とても苦しまれたそう。
ご自分でその呪縛を解く技術を身に付けられたそうです。
全くそのような苦労をされた事を感じさせない、誠実そうな若い男性でした。
今は、施設の先生に学生さん達をフォローする事をお願いされ、勉強を見てあげるなどの活動をされているそうです。

そんな苦労をされている方を目の前にして、「男の子ほど父親が必要ですよね」と口に出してしまいました。
その男性は「本当にその通りなんです。」と頷かれていました。

男の子は成人へと成長する時に父親を必要とします。
社会人になる準備をする時期に、乗り越えるべき壁となる対象が必要になってくるのです。
この事は何人かのお子さんを見ていて感じたことです。

離婚が珍しくない時代ですが、決断をする前にもう一度、家庭を守る努力をしてほしいと願います。
子育てをしている時は、どうしてもママが一番になってしまうのと、仕事が忙しくて家の中の事は女性に任せパナシになってしまいます。
男性はなんとなく置き去りにされていると気持ちを持つ事もあるでしょう。
そのような状況のご家庭でも、休日に一緒にスポーツをしたり、公園で遊んだりする時間を持つ事がとても大切。
もちろん家庭内暴力やお酒におぼれる事などは論外。
父親が暴力で家庭内の物事を裁く姿を見せれば、子どもがその事を学習し、暴力が許されると勘違します。
優しくて、強い背中を見ながら、男の子は自分の道を決めてゆくのです。
女手ひとつで懸命に働き、子どもも努力をし、きちんと教育を身に付け、もう少しで社会人になるという時に、ふっと力を抜いてしまうような人生を選んでしまう人を見てきました。

女性の時代になり、仕事も子育ても男性があまり必要とされないように感じる風潮がありますが、男性も子育てに関してとても重要な役割があるのです。
父親がお子さんに働く背中を見せ、家族を愛するという姿を見せる事は、やがて独り立ちする男の子に社会に対する責任を身体で教えることになるのです。

夫婦になるという道を選び、幸運にも親になったからは、しっかり子どもと向き合って、家を守って欲しいと願います。

そんなことをお話しながら歩いた別れ際、先週末、娘の部屋から高校受験時の参考書が出てきたので、活用していただけますか?ってお聞きしましたら、喜んで使いますと言っていただいたの。
古本に出すつもりだったので嬉しい限りです。