ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ元大統領(2003-2010)は、7月13日、禁固約10年の自身への判決にたいして、これを「狩猟の」裁判と表現し、「民主主義を破壊するものである」と表明した。同時に2018年の選挙に立候補することを宣言した。

 

「わたしを長いあいだ支えなければならないことになる」、労働党(PT)本部で語った。そして次期大統領選挙の候補者であることを要望した。

 

「誰かがこの判決でわたしを除こうと望むのなら、わたしは闘いつづけることを知らなければならない」。反腐敗のラヴァド・ラピド作戦を担当する第1審のセルジオ・モロ裁判長が、ルラにたいして、禁固9年半の判決と、公職禁止19年の判決を明らかにしてから1日後に、このカリスマ指導者は強調した。

 

告発によると、ルラは保養地グアルハのアパートの所有者で、これは建設会社OASがペトロブラスとの契約で、かれが影響力を行使するのと引き換えに提供された。

 

記者会見で元大統領は告発を否定し、自分は司法の「狩り」の犠牲者で、判決については随分前から予想しており、それはこの判事が「偏っている」からで、自分はタオルを投げることはないと語った。

 

「いまからわたしはPTにたいして、2018年の候補者に立候補する権利を要求することになる」、支持者を前に宣言した。「ブラジル、緊急に[ウルヘンテ]!ルラを大統領に[プレジデンテ]!」みんながこれに答えた。

 

元大統領は現在のすべての世論調査でトップを走っている。かれはモロ判事を、ラヴァド・ラピドの検事たちを、大マスコミを、常に同じ「嘘」を繰り返し、世論を操作しようとしていると非難した。

 

元大統領によると、かれにたいする判決は、PTを壊滅しようという戦略に答えるものであった。2016年その政府は13年間続いたサイクルを閉じた。かれの後継者であり政治的には娘、ジウマ・フセフ前大統領は、予算費目を操作したと告発され、議会によって罷免された。大統領職には、保守のミシェル・テメルによって置き換えられた。

 

いつものPTの赤のTシャツを着て、ルラはこれまでどおりのエネルギーと皮肉を持っていることをしめした。

 

かれ自身を3人称扱いで話した。元労働組合の指導者は、軍事独裁(1964-1985)に立ち向かい、ブラジルから3000万人の貧困者をなくした。

 

「ルラは71歳、もうじき72歳になる。しかし30歳のときと同じスタイルで、闘うことを決意した」。

 

元大統領はこのほかに4件の犯罪の告発を受けている。かれは自由の身でこれと争うことが出来るが、第2審で有罪判決を受けた場合のみ、その立候補が認められなくなる。

 

これとは別に下院の委員会は、7月13日、ブラジルのミシェル・テメル大統領を最高裁(STF)が裁くことに反対することを決定した。かれは汚職の行為によって告発されていたのだが、この報告は、まだ下院総会の投票にかけられる必要がある。

 

憲法法務委員会(CCJ)において、政府支持派は40票を獲得、検事総長によって提出された告発を、最高裁にかけることに賛成した票は25票であった。

 

この委員会投票だけでは有効性はなく、下院総会において決定が行われなければならない。ブラジルの法律によれば、下院の513議席のうち、3分の2以上の賛成によって、テメルにたいする告発は認められ、最高裁へと送られる。

(N01646) [La Jornada による]