[teleSUR による]
総選挙の結果をまえに、再選されたエボ・モラレス大統領は、ボリビアはかれの政府が達成した成果を評価したとの見方を示した。「わたしはすべての市長とともに働こうと呼びかけた。そしてすべてのボリビア人からの信任を得た。それでわれわれは勝ったのだ」と語った。
ボリビア人は10月12日、エボ・モラレスを引き続き大統領として選出した。60%以上の有権者がかれの3期目の大統領を支援した。これによりエボは、ボリビアの歴史上初めての、もっとも長く施政を続ける民主的な大統領となった。
この勝利は社会的な要求の成果であり、エボが大統領としてボリビア人民の生活と経済的社会的発展を達成したことによる。
モラレスは貧困、空腹、過酷な労働、不正義を知っており、アイマラ出身であり、嘘、盗み、怠惰でいることが家族の原理に反することを知っていた。人民と同じ必要を感じており、したがってボリビアにおける正義にたいする渇望を知っていた。
ボリビア最初の先住民大統領は、先住民族の権利を、またボリビアの自決権を守るためには鉄の意思を持ち、米国と国際機関の介入の企みに挑戦し、これはボリビアではその影響力を下げている。
モラレスはその第1期において、天然資源の産業の国有化をおこない、このことがボリビアの年率5%の経済成長を保証し、これによってボリビアの10年間にわたる進歩を達成することができた。
2008年、ボリビアは非識字からの解放を宣言し、極貧を2005年の38%から2013年には20%に減少させてきた。これはもっとも困難な人々にたいする、社会プログラムによる富の再配分のおかげである。
これらの成果によって勝利を重ねることが出来たのだが、そのなかでも新しい憲法の採択と、引き続いての3回の大統領の再選があげられる。
かれの政治生活への参入は、1983年、サンフランシスコ農業組合スポーツ部長として始まった。それからの労働組合指導者としての出世は早く、ここからコカ栽培農民の権利を、コカ生産を減少させようとする法律と闘うことになる。
かれのボリビアの天然資源の主権のための不断の闘いは、いわゆる「ガス戦争」と呼ばれた、ボリビアの天然ガスの民営化との闘いのなかで目立ったものであった。
モラレスはラテンアメリカの進歩主義政府のなかで、社会主義思想家として認識されており、戦略的な同盟をたとえばベネズエラ、エクアドルと結んでおり、それは地域統合と協力の原則に基づいて進められている。
かれのボリビアの人民に寄り添った、もっとも貧しい人々に近づくことのできる、人民の要求を社会的な利益として吸収することのできる能力は、エボ・モラレスと人民をつなぎ合わせることができた。
ボリビアの先住民は、かれを自身のように見なし、労働組合員はかれの政治に共感し、子どものようにサッカーに興じる姿は、大人と若者に共感を作ってきた。かれの話はシンプルで、みんなと同様に、いままで長年のあいだボリビアとラテンアメリカで否定されてきた、正義を要求することである。
かれにたいしてアカデミックではないと批判する声がある。しかしエボ・モラレスは、数年のあいだに、これまで誰も成し遂げることができなかった、ボリビアにおける政治と社会の変革を始めることができたのだ。(N01028)
追記:中央選管の正式発表ではないが、伝えられいるところでは
エボ・モラレス 約60%
サムエル・ドリア・メディナ(企業家、保守主義) 24~25.3%
ホルヘ・キロガ(元大統領) 9.6%
フアン・デル・グラナド(元ラパス市長)とフェルナンド・バルガス(先住民指導者)が
それぞれ2.7~3%
任期は2015-2020。