(参考:N0858「ベネズエラにおける騒擾状態」)

http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-11771871251.html


[La Jornadaによる]


「2月12日に起こった暴力事象は、ただ政治的意図を持っておこなわれた;合法的政府、法律、憲法によって作られた政府を打倒しようとしたものだ」、2月13日、ベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロは語った。自分を倒すためにワシントンで「あらかじめ」作られた計画だったと主張した。さらに政府は、衝突にはメキシコで訓練されたグループが加わっており、かれらに資金提供したものには、米国元国務次官オットー・ライヒがいたと告発した。


内務・法務大臣ミゲル・ロドリゲス・トルレスは、メキシコで訓練されたグループは2月12日の反対派学生の抗議行動に浸透して衝突を引き起こしたと告発した。それは「メキシコの祭り」と名づけられた計画で、極右のグループによって構成され、「この国に内戦を引き起こそうとするものだ」と強調した。


2010年から2012年にかけてベネズエラの内外で「カオスと暴力を生み出すために」グループを訓練するための会議がおこなわれ、その主な場所はメキシコであったと大臣は認めた。「もっとも重要な会議は2010年10月にメキシコでおこなわれた、このグループを準備するための会議であった」。


ロドリゲス・トルレスによれば、2月12日の暴力事件は、数日間にわたった学生たちによる治安、インフレ、生活必需品の欠乏にたいする抗議行動ののちの、「陰謀の性格」の、グスタボ・トバル・アルロジョによって組織されたものである。この人物は「ラジカルでファシストで」、NGO団体「ウマノ・イ・リブレ」を代表している。


これらの会議は銀行家エリヒオ・セデニョ、米国ラテンアメリカ担当の元国務次官オットー・ライヒによって資金提供されたと断言した。これらの会議への参加者としては、今週の抗議行動で「扇動をおこなった」ガビ・アレジャノ、ビルカル・フェルナンデス、ジョン・ゴイコチェアそしてカラカス首都圏のダビド・スモランスキ市長などがいる。


米国はベネズエラ国内政治への干渉を否定した。国務省報道官のマリー・ハーフは、「陰謀と噂の論理」を拒絶すると話した。


一方2月13日のカラカスは、政府の大量の軍と警察の配置による治安の強化によって、平静を取り戻している。前日にカラカスの中心部と東部で引き起こされた暴力事件によって、死者3人、負傷者66人(このうち17人は軍と警察の要員)、69人の逮捕者を生んだと、検事総長ルイサ・オルテガは報告した。


カラカス東部においては、少数の反対派学生によるデモがおこなわれたが、平和的におこなわれた。またやはり少数のチャビスタが、マドゥロの政府の呼びかけに答えてデモ行進をおこなった。そのスローガンは「ベネズエラはファシズムにたいして団結する」である。


夜になりマドゥロは国営放送でメッセージを送った:「歴史を捻じ曲げようとしている;歴史を破綻させようと、ワシントンであらかじめ準備された計画を使って社会に襲いかかろうとしている。わたしを倒すための計画が描かれている。昨日のデモが政府の弾圧によって暴力を生んだなどと言うことはできない。警察は忍耐を持って対応した」。


「何ものも祖国のための闘いをなくすことはできない」、と警告した。引き続き「ファシストの暴力を打ち破るために」奮闘することを呼びかけ、金曜日「愛の日」には平和と共存の計画を発表することを、土曜日にはベネズエラ全土で平和と生命のための動員をおこなうことを明らかにした。


マドゥロはAFP通信が「情報操作」の先頭に立っていると非難した。そしてコロンビアの放送局がゴルピスタの「不安」をばらまくのを遮断したことを擁護した。


「ビデオ、写真、証言は暴力的犯罪が、ベネズエラを暴力と流血で満たそうという計画のもとで、協力しておこなわれたことを」示している。そして野党指導者レオポルド・ロペスが反政府街頭動員をあらかじめ呼びかけていたことを強調した。


マドゥロは、ロペスは「刑務所に行かなければならない」と断言した。


数時間前、エリアス・ハウア外相は、民衆の意思(VP)に所属するロペスを、以前から米国から資金提供を受けてきたと告発した。


VPの指導者であるカルロス・ベッチオは、非公式な情報から、ロペスにたいする「逮捕の命令」が出されたと聞いているとして、ロペスは自宅に弁護士とともにいるが、国内に留まる意向であると語った。VPはカラカスの支部が、治安組織によって家宅捜索を受けたと発表した。


野党の前大統領候補であるエンリケ・カプリレスは、「政府はこの暴力を利用して、現在の危機を覆い隠そうとしている」と語り、対話を支持すると話した。マドゥロをやめさせる条件は「存在せず」、野党がクーデターを推進しているということを否定した。無謀な企てをおこなっているのは市民ではなく、軍であると指摘した。


ベネズエラの『ノティシアス24』のページは、共和国検事総長が、カルロス・アンドレス・ペレス政府の時代のイバン・カルラトゥ・モリナ元警護室長、ベネズエラの元駐コロンビア大使フェルナンド・ヘルバシにたいして、2月12日の暴力事件に関係しているとして逮捕状を発出したと伝えている。


さらにベネソラナ・デ・テレビシオン放送が、カルラトゥとヘルバシの録音された会話を放送し、そのなかで2002年4月のクーデターと今回の騒乱を比較していることにふれて、ニコラス・マドゥロ大統領は、質問をした:「どうしてかれらはベネズエラで死者が生まれるであろうことを知ることが出来たのであろうか?」

(N0859)



http://www.youtube.com/watch?v=BFPkt0AuSFA

ベネズエラ・ファシストによる騒乱状態