ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領(56歳)は、先週来、ブラジル、エクアドル、キューバを、閣僚、家族、医師もふくめ歴訪していたが、6月10日、キューバにおいて、緊急の必要性から、外科手術を受けることとなった。ニコラス・マドゥーロ外相によって明らかにされた。


病気は腹膜のあたりの骨盤に膿がたまるものと訳されるが(absceso pelvico)、病名が日本語で何と呼ばれるのか?腹膜炎?通常、細菌の感染によって起こされるという。チャベス大統領は、5月に左の膝の病気となり、1か月間公務を離れ、外遊も延期となっていた。


ベネズエラにおいては、チャベス大統領が毎日のようにテレビに登場するのが普通のことになっており、予期しないかたちで、国内に不在であることに波紋が起きている。6月12日、ベネズエラ各地において、チャベス支持者による、大統領を支持する集会がおこなわれた。ベネズエラ社会主義統一党(PSUV)を象徴する赤いシャツを着て、チャベスのポスターを持ち、「行かないで司令官」と叫んだ。


エリアス・ハウア副大統領は、国営テレビVTVにおいて、「大統領の健康状態はよく、キューバの地から仕事を完ぺきに果たしている」と述べた。ハウア副大統領は、チャベスと毎日話しており、かれの健康状態はよく、憲法上の大統領の職務をおこなっているという。


6月11日には、閣僚たちは、チャベスの回復状態はよく、ここ数日中にはベネズエラに戻るであろうと述べた。(N017)


追記:「骨盤膿瘍」と訳されていました。