(参考:087「サンディニスタ革命29周年を祝う」、 048「エクアドル、ALBAには参加しないと声明 」)

「対抗するボリーバルのラテンアメリカ」(ALBA)へのホンジュラスの参加の記念式典が、8月25日テグシガルパで行われ、数千人の労働組合員、学生、農民、先住民、自由党員(PL)が参加するなか、ベネズエラのチャベス大統領、ニカラグアのオルテガ大統領、ボリビアのモラーレス大統領、キューバのラヘ副大統領(副議長)が出席した。ALBAにはほかカリブの島国、ドミニカが参加している。チャベス大統領は、「ラテンアメリカ諸国は独立と、成長を保障するために団結している。アルバは世界の危機と闘うための武器である」として、ALBA銀行、ALBA食糧基金、ALBA石油、教育、医療組織の創設を提案した。ホンジュラスのセラヤ大統領は「ホンジュラスとホンジュラス人民はALBAに加盟するのに、いかなる帝国主義の許可を求めるものではない。もしも40年間のホンジュラスの政治が貧困のみをもたらすことがなかったならば、ホンジュラスがラテンアメリカの社会主義に向うことはことはなかったであろう」と演説した。ホンジュラスはラテンアメリカで4番目の貧困国であり、800万の人口の65%が貧困ライン以下、28%の失業率、米国の100万人の移民の30億ドルの送金に依存した社会になっている。経済界、野党などALBA加盟への反対は強く、議会での批准は不確かな状況にある。中道右派と見られていた、セラヤ政府のALBA加盟は驚きをもって見られている。社会民主的なグアテマラのコロン政権は米国とのあいだに距離をとりつつある。新自由主義的立場をとってきたコスタリカのアリアス政権もペトロカリベの関係から、キューバ、ベネズエラとの関係を改善しつつある。そしてエルサルバドルでは、来年1月の大統領選において、ファラブンドマルチ民族解放戦線(FMLN)のマウリシオ・フネス候補が世論調査で優位となっている。(0121)