こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
ヒスパニック見聞録
というテーマで
タブロイド
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
写真出典:http://www.impawards.com/2005/cronicas.html
本シリーズのテーマは
映画を通して
ヒスパニックの人々の考え方や
生き方触れてみよう
というものでしたが
紹介したのはスペインとメキシコの作品がほとんど。
けれどヒスパニックの人々が住む国は
この2カ国以外にもあります。
コロンブスのアメリカ大陸発見以降
南北アメリカの植民地化に積極的だったスペインは
マヤ文明、アステカ文明などを滅ぼし
スペイン人の住む土地を増やしていきました。
彼らの支配は土地だけでなく
人種の混血にも及びます。
情熱的で愛を史上のものとするヒスパニックは
現地人との子供を作ることも多く
メスティーソと呼ばれるスペイン人と現地人との混血が
植民地に誕生していきます。
メスティーソは生まれた国は違っても
みんなスペイン語!
だから中南米などでは
国境を越えて視聴される
ヒスパニック系の共通TV番組なども
存在するのです。
本日のタブロイドは
そんなヒスパニック系報道番組の
人気レポーターのマノロが主人公!
↑スペイン語圏なら誰でも知ってる
人気レポーターのマノロ
写真出典:http://cinema.com/film/9286/crnicas/gallery/
彼の出演している
真実の一時間
というドキュメンタリー番組は
アメリカのマイアミで作られていますが
放送を観ていのは
ヒスパニックが住む中南米全域の人々!
スペイン語が話せる取材陣は
ヒスパニックの人々が住む地域なら
言葉の壁がないため
どこにでも取材に行く事が可能なのです。
報道番組と言っても
お堅い社会派というのよりは
ショッキングな出来事を取材する
ワイドショー的な番組。
今回の取材地はエクアドル!
↑国旗を描くのに高度な画力が必要なエクアドルは
チリ北部に位置する中南米の国。
エクアドルに関する情報:
http://www.ecuador-embassy.or.jp/j/ecuador/so_ecuador.html
今回の取材目的は
モンスターと呼ばれている
子供ばかり狙う殺人鬼のニュース!
9人の被害者の遺体が発見されたので
被害者の家族にインタビューをしに来たのです!
↑泣き崩れる家族の様子を撮れ撮れ!!
写真出典:http://alchetron.com/Cronicas-98599-W
…
ハイエナ系マスコミですね!
(-"-;A
けれど、彼らが取材中に
更にショッキングな出来事が発生したのです!
被害者の葬儀の中
亡くなった子供の双子の弟が
クルーの目の前で
車に轢かれて死んでしまったのです!
↑先ほどの画像の右端にいた子供が!!
埋葬に参列していた親は
烈火のごとく怒り
車を運転していた男を引きずり出し
暴行を加えた後
加害者の頭にオイルをかけて放火!
彼は一命を取り留めますが
過失致死の現行犯で逮捕されます。
その瞬間に居合わせ
一部始終をカメラに収めたマノロは
彼へインタビューすれば
高視聴率は間違いないと感じ
獄中インタビューをしようと試みるのです!
火だるま映像と一緒に放送すれば
美味しいネタですね!
けれど加害者の男は
インタビューを受ける代わりに
彼を刑務所から釈放して欲しいと頼みます。
理由は、被害者の父親も
放火と暴行の罪で
同じ刑務所に入れられているから!
息子を殺され
殺意むき出しとなった被害者の父親は
獄中でも彼を殺そうとしていたのです
↑刑務所の囚人たちも被害者の父親に加担!
このままでは加害者は
獄中でリンチされて死んでしまいます。
写真出典:http://kwejk.tv/croacutenicas-2004-lektor-pl-3fe5cdc9/
けれど、いかな人気レポーターでも
彼を釈放する権限なんて持っていません。
無理だと言うマノロに対し
もし、私に同情的な番組を放送してくれれば
お礼に、モンスターの情報を教えます
と持ちかけてきます。
↑実は私、モンスターの情報を
知っているのです。
写真出典:http://sharethefiles.com/forum/viewtopic.php?t=32670
彼の仕事は聖書のセールスマン。
エクアドルを転々としており
道中でモンスターと一緒に旅したことがあり
様々な話を聞いたと言うのです。
…この怪しげな情報、信じられます?
( ̄_ ̄ i)
けれど
モンスターから聞いたという彼の証言を元に
マノロたちが調査してみると
まだ発見されていなかった新たな子供の死体を
発見することができました。
…でも、これって
この男がモンスターの可能性もありますよね。
けれど、彼をモンスターだと警察に告げてしまえば
実証がない以上、逮捕は不可能な上
彼のインタビューも撮る事はできません!
だからマノロは考えるのです。
俺なら、彼とのインタビューで
真実を引き出す事ができるはずだ!
と…
果たしてロマノのインタビューは
真実を突き止められるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
↑俺なら、こいつの正体を暴きだせるはずだ!
写真出典:http://cinema.com/film/9286/crnicas/gallery/
ロマノたちは
エクアドルの人間ではありません。
けれどスペイン語で通じ合えるからこそ
エクアドル警察の意向も無視して
スクープのための勝手な計画も練れてしまいます。
そう。
ヒスパニックの世界では
言葉が通じることで
様々な国の人たちが自在に関係を
構築できてしまうのです。
そして、それはきっと
良い事にも悪い事にも利用されるのです…
↑映画「ボーダーライン」においても
メキシコの麻薬カルテルを殲滅する組織の中に
謎のコロンビア人アレハンドロがいます。
スペイン語を話すヒスパニックたちは
国を超え、様々な関係を構築していくのです。
という訳で次回は
コロンビアの麻薬王
というテーマで
エスコバル 楽園の掟
という映画を解説してみたいと思います。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑大衆のヒーローとなろうとするマノロは
倫理よりスクープを優先する男。
そんなスクープに喝采を送る大衆がいる以上
彼のようなマスコミはきっと
世界中にいるの可能性があります。
俺なら真実を引き出せる!
…その傲慢さの結果については
責任とれるのでしょうか?
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